640部分:第九十二話 神の力その二
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第九十二話 神の力その二
「そう容易には出せません」
「ならばこのまま死ぬのだ」
「いえ」
ここでシャカはまた言ってきた。
「それでもです」
「何っ!?」
「私は敗れません」
こう言ってであった。その黄金の小宇宙が高まりである。
「オーム」
「むっ!?」
それと共にだ。シャカの身体にさらに小宇宙が高まり。
そのうえでシャカはさらに言うのだった、
「カーン」
すると紅蓮の炎が沸き起こりそのうえでその鞭を全て焼いてしまったのである。神の攻撃をそれによって防いだのである。
「何と」
これにはであった。ケーレスも唖然としていた。
そうしてである。シャカに対して言うのであった。
「私の攻撃を破ったというのか」
「見ての通りです」
まさにそうだというのだ。
「こういうことです」
「あの時と同じか」
「その様ですね」
ケーレスのその忌々しげな言葉にも返す。
「どうやら私はあの時もまた」
「そうだ」
まさにそうだと答えるケーレスだった。
「私の今のデスハンキングを焼いた」
「そして今も」
「人間では貴様だけだ」
彼だけだと。こうも言うのだった。
「貴様だけが私のその技を破ったのだ」
「左様ですか。私が」
「そしてだ」
ケーレスの言葉は続く。
「私の技はだ」
「この技だけではないと」
「神を侮辱することは許されぬこと」
まさにそうだと告げてだ。そのうえで。
悠然とその手を構えてきた。そしてシャカもまた。
「どうやら私もまた」
「既にわかっている」
またケーレスから彼に言ってきた。
「貴様のその目は見えないのではないな」
「既におわかりでしたか」
「貴様の目は見える」
彼は見抜いていた。シャカのその目のことをだ。
「しかし常に目を閉じている」
「そうだな。間違いない」
「この男はだ」
「目が見える」
四闘神のその彼等も言うのだった。
「だが目を閉じている」
「それは」
「五感の一つである視覚を遮ることでだ」
ケーレスがまた言ってきた。
「それによってその小宇宙を高めているのだ」
「おわかりでしたか」
「貴様は視覚に頼らずともものを見ることができる」
しかもであった。シャカは目を使わなくともものを見ることができる。それができるというのである。それは何故かも話すケーレスだった。
「そのセブンセンシズからだ」
「そうだな。それは我等も同じ」
「目を閉じればそれだけで」
「見えるようになる」
それをわかったうえでだ。さらに話すケーレスだった。
「バルゴ、その貴様が目を開いた時だ」
「その時だな」
「まさに」
「貴様のその小宇宙が開かれるのだ」
「それが今だというのですね」
シャカの小宇宙はさらに
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