第六幕その四
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皆はハンバーガーも他のものも全部食べてです、そのうえで。
アイスクリームを出します、皆それぞれが好きなアイスを出してもらいましたが。
エリカはナターシャと恵梨香が出したアイスを見てです、こう言いました。
「二人は同じものね」
「そうね、お抹茶ね」
「それになったわね」
「ナターシャもお抹茶好きなのね」
「バニラが第一だけれど」
それでもというのです。
「最近こちらも好きなの」
「そうなのね」
「だからこちらにしたの」
見ればジョージはチョコレート、神宝は苺、カルロスはレモンです。トロットとキャプテンはバニラを前に置いています。
「お抹茶にね」
「お抹茶のアイスというか」
エリカはナターシャのお話を聞いて言いました。
「お抹茶自体がお菓子に合うのね」
「ええ、そうなの」
ナターシャは微笑んでエリカに答えました。
「日本に来てそのことを知ったわ」
「お抹茶がお菓子に合うことが」
「一緒に飲んでもいい」
「お菓子そのものにしてもなのね」
「いいのよ」
つまり美味しいというのです。
「とてもね」
「わかったわ、じゃあ私はミルクを飲むわね」
トロットに出してもらったそれをというのです。
「美味しくね」
「あんたはそれでいいのね」
「だって私アイスは食べないから」
「猫だから」
「そう、だからね」
それでというのです。
「欲しいとも思わないわ」
「そういうことね」
「もっと言うとお腹一杯食べたから」
このこともあってというのです。
「余計にね」
「いいのね」
「そう、私はミルクがあるし」
それを飲むからというのです。
「どうぞ美味しく召し上がれと言うだけよ」
「よくわかったわ」
「そういうことでね」
こうしたこともお話してです、皆はデザートのアイスクリームも楽しみました。そのアイスも食べ終わってテーブル掛けもシートもなおして。
皆は鶏の国の王宮に向かいました、兵隊さん達は皆をあっさりと通してくれましたがこの時に五人に笑顔で言いました。
「今度からはです」
「今度からは?」
「皆さんはフリーパスですよ」
チェックなしに通してくれるというのです。
「お祖母ちゃんのお友達ですから」
「ビリーナのお友達だから」
「そうです」
まさにというのです。
「どの方もです」
「何か悪いわね」
「いえいえ、トロット王女とキャプテンは最初からでしたし」
ナターシャに笑顔でお話します。
「どうぞ」
「それじゃあ」
「ええ、また来た時は」
「お言葉に甘えさせてもらうわね」
「そういうことで」
こうしたお話もしてでした、皆でお国の中に戻りました。そのうえで王宮のところに来ますと。
ビリーナは皆にです、こう言ったのでした。
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