トマトと女殺し・3
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ちょ、ちょっと赤城さんに瑞鶴も……」
入ってきたのは赤城に瑞鶴、そして霧島。
「あっ?」
「「「……あっ(察し)」」」
霧島がスマホで写真を撮り(現在、泥酔して寝入った不知火を膝枕&ナデナデ中)、赤城と瑞鶴は『おじゃましましたー』と棒読みで言いながらドアをそっ閉じしようとしている。
「いやいや待て待て勘違いすんなお前ら。」
「いやぁ、まさか提督さんがこんな事してるなんて、ねぇ?」
「以前からストライクゾーンは広いと思ってましたが、まさか駆逐艦にまで手を出されようとするとは、ねぇ?」
「さっきの写真、青葉に売ったら幾らで買ってくれるでしょうか?」
3人が3人、ニヤニヤした面でカウンターに座っている。対して俺は、再びキッチンに立つ羽目に。畜生、どうしてこうなった。(不知火は赤城に膝枕を換わって貰った)
「だってまさか、店に来たらカッコカリでも旦那様が幼い娘を酔わせて如何わしい行為をいたそうとしてたら、ねぇ?」
「だぁから、それがそもそもの勘違いなんだって赤城ぃ。」
俺はそう弁解しつつも、調理を進めている。3人の提示した条件は、『今宵の飲食代をタダにする事』。それで黙っていて貰えるなら安い物だ。
「まったく、こんな小さな娘にこんな強いカクテル飲ませて。お姉様に知れたら大変でしたよ?『お義兄さま』?」
霧島は最近、俺をからかうとき等はそう呼ぶようになってきた。まぁ確かに関係としては間違ってないし、本命は別に居るのだから問題ないのだが。
「だから、勘弁してくれって霧島もぉ。ちゃんと今日の飲み代は持ってやるから。」
俺はそう言いながら、手製のトマトケチャップを作っている。不知火の為に多めに入荷しておいたトマト缶が余分にあまりそうなんでな、幾つかはストックしておくが調理してしまおう。
《手作り意外と難しい?手作りトマトケチャップ》
・ホールトマト:1缶
・砂糖:大さじ8
・粒マスタード:小さじ2/3
・塩:小さじ2/3
・白ワインビネガー:大さじ4
・ハーブミックス:少々
・レッドペッパー:2つまみくらい
・シナモン:小さじ2/3
・コンソメ顆粒:お好み
・隠し味にウスターソース等:適量
まずはホールトマトを潰す。めんどくさいから手で荒々しくでいいや。鍋に移して火にかけたら、調味料を全部ぶちこんで強火で加熱して酸味を飛ばしつつ、香りが変わってとろみが出てきたら中弱火まで火を弱めて煮詰める。もしも具入りのがお好みなら、最初から人参や玉ねぎ、セロリなんかを細かいみじん切りにして加えよう。今回はシンプルに行くから具なしで。
十分に煮詰まったら隠し味に泥ソース。こいつ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ