暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダー龍騎 〜幻想郷鏡界戦〜
第一話 「繋がった異世界」
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前ですっ!!ま、編集して店はモザイクしてますけども……しかもですね、今回の事件で遂に行方不明の瞬間を見た人が出ました!!なんかね、突然店のガラスに引き込まれたっていう信じられないコト言ってるらしいんですが、見た人がなんと複数人いるということでですね……」

龍斗はハキハキと実況しながらデジカメを手に現場をスムーズにまわる。

その行動が不謹慎な事は承知だが、周りの人々も野次馬でありそちらの方が被害者関係者に不謹慎だといえる。

「ガラスに引き込まれたって……本当にアニメかなんかの話しだよな〜……えー……もしかしたら!!何かが反射して写るかもしれないんで!!ぐるぐる回りたいと思います!!」

龍斗は事件があった喫茶店の周囲をデジカメを片手に周りだす。

だが、そう簡単に奇妙な映像が撮れるはずがない。

普段の突っ込むノリで、ガラスというガラスを撮りまわる。

「……と……まー、そうそうそんな……ね?撮れるわけ……ん!?」

アスファルトにアングルをずらすと、四角いモノが映り込む。

「なんか……落ちてます……もしや手掛かり!!?なーんて……」

龍斗は安易にそれを手にし、膝に置きながら中身を見始めた。

「これは……カード……です……なんかの、よくあるカードバトルゲームのカードのようですが……」

手にしたカードには、赤いドラゴンのイラストが書かれていた。

だが、次の瞬間、龍斗は奇妙な耳鳴りにみまわれた。

不快なまでに響く耳鳴りに龍斗は言葉を無くす。

「っ!?……!?!?………っ、なんか、奇妙な耳鳴りしはじめました……いや、マジです、マジです!!……なんだこれ!?!?」

実況にも、露に出る動揺。

ただならぬ実況と事件が重なる感覚が龍斗に過る。

更に次の瞬間、反射するガラスの中に、巨大なクモの姿が映り込んだのだ。

その姿はビデオカメラを通して撮影されていた。

「はぁ!?!?な、なん……!!!!がぁ!?!?」

そして反射ガラスのクモは、激しく動揺する龍斗に糸を伸ばし、あろうことかそのまま反射ガラスの中に引きずり込んだ。

その瞬間、龍斗が手にしていたカードデッキが光り輝いた。




幻想郷・人里周辺

同じ頃、幻想郷の人里において戦闘が繰り広げられていた。

「はぁ……はぁ……はぁ……っく!!!」

博麗神社の巫女・博麗霊夢は、調査先で突如として謎の魔物と戦闘を余儀なくされていた。

謎の魔物は、角を生やした人型のガゼルの魔物だ。

その魔物は凄まじい跳躍で霊夢に襲いかかる。

「グプルフゥ!!」

「ちぃ……!!!」

霊夢は躱す事の防戦で、手が一杯な状況だった。


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