ガンダムW
1546話
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アリーズへと向ける。
それを見た瞬間、エアリーズ2機は左右に分かれた。
へぇ、中々素早い判断だ。……けど……
ドーバーガンの砲口右のエアリーズに、左腕に設置されているライフルの銃口を左のエアリーズに向け……両方のトリガーを引く。
同時に放たれたビームと弾丸は、次の瞬間には2機のエアリーズへと命中していた。
『それまで、勝負ありです!』
ドロシーの言葉がオープンチャンネルで流れる。
その口調に嬉しさのようなものを感じたのは、きっと俺の気のせいではないだろう。
勿論OZのMSがやられた事を面白く思っていないのは間違いないんだろうが……それでもドロシーにとって、トールギスの性能は十分に満足出来るものだったらしい。
実際、今回はエアリーズに良いところは1つもなかったしな。
そう考えれば、ドロシーが喜ぶ……というのは、OZとしてどうなんだろうか。
……まぁ、それでもドロシーにとっては収穫だったんだろうし。
機体を元の場所に戻しながら、改めて演習が行われた場所へと目を向ける。
ペイント弾を使った演習だったので、周囲が赤や青、黄色といった風に幾つもの色によって飾り付けられていた。
これ、もしかして俺達に掃除しろとか言われないよな?
トールギスが敵の攻撃を回避したからこそ、こうして色彩豊かな光景になっているんだが。
まぁ、だからと言ってこっちも当たろうとは思わないけど。
演習……と呼ぶには少し一方的な戦いが終わり、機体を元の場所に戻す。
そうして乗降ワイヤーで地面に降りると、まるで俺を待ち受けていたかのようにOZの兵士達が近づいてくる。
もしかして自分達が負けた事に対する仕返しか?
そんな風に思ったのだが、兵士達がこっちに向ける視線の中にマイナスの感情はない。
それどころか、尊敬の眼差しすら俺に向けている。
OZの兵士、しかも現場の兵士となると、連想するのはアレックスやミュラーだったんだが……ここにいる面子は、随分と違うな。
正直なところ、オペレーション・デイブレイクが実行されれば敵として向かい合う事になるんだろうから、あまり仲良くなったりはしたくないんだが。
「アクセル代表、トールギスって凄いですね」
「あっという間にこっちとの間合いを詰められた時は、どうしようかと思いました」
「チェーンライフルが1発も当たっていなかったってのは、どうやって回避したんですか?」
そんな風に、次々に質問が飛んでくる。
中には模擬戦に参加していたパイロットの姿もあり、貪欲に自分の腕を磨こうとして俺に質問をしてくる。
こうしていると、向上心に満ちたパイロット以外のなにものでもないんだよな。
「エアリーズと戦った上で、具体的にどういう事をすればより強くなれるでしょ
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