ガンダムW
1546話
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単機でガンダムと渡り合えるというトールギス。出来れば、そのトールギスの力を見てみたいのですけど、どうでしょう?」
「え? はぁ、その……残念ながらアクセル代表はここに護衛として来ているので」
断ります。
言外にそう告げるサリィだったが、ドロシーはそんなサリィの言葉を気にせず、俺の方へと視線を向けてくる。
「どうです? その力、是非この基地にいる皆にも見せて欲しいのですが。特にこれからガンダムと戦う事になるかもしれないので、今のうちに単機で強力な相手と戦うという事に慣れて欲しいんです」
……さて、どうするか。
ドロシーからの要望には、特に応える義務はない。
ここで断ったとしても、誰も俺を責めるようなことはしないだろう。
そもそも、俺達が今回こうしてサリィに同行しているのは、あくまでもサリィの護衛という面が大きいのだから。
そうである以上、護衛対象のサリィを放って模擬戦をするような真似をすれば、この査察が終わった後でノベンタやセプテム辺りから何か言われる可能性もある。
だが……ここでOZの兵士を相手にしてトールギスの、そして俺の力を見せるという事は、決して損ばかりという訳ではない。
五飛と戦う時もそうだったが、OZの……トレーズやレディ・アンといった者達の、そしてロームフェラ財団の視線を俺の方へと向けるという事を考えれば、決して悪い話ではないんだよな。
視線をサリィの方へと向けると、そこでは護衛の俺にドロシーを絡ませるような真似をしたことを申し訳なく思っているのか、小さく頭を下げている。
さて、どうしたものか……そう考えるも、答えは既に決まっている。
オペレーション・デイブレイク。これを阻止する為には、やり過ぎるという事は決してないのだから。
「分かった、引き受けよう」
「まあ! まさか本当に引き受けて下さるなんて……ありがとうございます」
「俺もこの基地の兵士の実力は気になっていたからな。構わない」
最後の構わないという言葉は、ドロシーだけではなくサリィにも向けた言葉だ。
ドロシーを抑えきれなかったと考えて申し訳なさそうな表情を浮かべているが、別に気にする必要はないと。
だが、元々今回の査察はOZに対する示威行為という側面もある。
そういう意味で考えれば、ここはやはり引き受けるべきだろう。
俺の口から出た言葉に、サリィは少しだけ安堵した様子を見せていた。
「では、早速準備しましょう。……いいですわよね?」
ドロシーの視線が向けられたのは、俺達と話していたOZの兵士。
ドロシーの言葉に若干躊躇った様子を見せた兵士だったが……やがて、その言葉に頷きを返すのだった。
基地の演習場に、俺の操縦するトールギスが姿を現す。
向かい
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