『君との海』
[8]前話 [2]次話
生まれ育ってきた場所じゃ無いけれど、海は繋がってる。
月は見えてる。
それから、此の空だって繋がってる。
いつだって同じ海を見てた。
いつか君が強がりさえ言えなくなったなら、それは有罪だよ。
それでもいい、それが本当は望みだったりするから。
いつでも聞くから。
何でもするから。
誰かが決めた当たり前なんてのが、皆の当たり前じゃない。
疑っても信じても真実なら仕方ないじゃない。
報われなくたって其れが現実だからどうにもならない。
歯を食いしばって拳を握りしめ、噛みしめた血の味が錆びてく。
大人になるにつれ無くしたものは少なからず在る。
其れを悔やんだり情けなく憂いても仕方ない。
其れに気付いたなら前を向くしかないだろう?
ひたむきな心なんてのは元から持ち合わせてないけれど、それでも哀しく想うんだ...
君と同じ僕だから君の気持ちは痛いほど解るんだ。
いつか同じ海を同じ場所で眺めよう。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ