暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
日本酒が苦手なアナタに送る・2
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 さてさて、お次はお手軽なツマミを1つ。まずは大葉とネギをみじん切りにして、そこにおろししょうが。量はお好みだね。そこに足すのは鯖の水煮缶。味噌煮缶でも出来るかもしれないけど、味の調整がめんどくさくなるかもな。水煮缶を空けたら、まな板の上で薬味とよく混ざるように叩く。ある程度混ざったら味噌を大さじ1位。量は自分のさじ加減で変えてくれ。味噌を入れて更に叩き、よく混ざったら器に盛り付け。円形に整形して真ん中を少し窪ませる。仕上げにその窪みにウズラの卵黄を落としたら完成。

「お待ち、『サバ缶なめろう』だよ。」

 少し塩気の強いツマミをチョイスしたからな。続けてだが甘口の物を薦めさせて貰おう。

「割りと大手の酒造メーカーだけど、『月桂冠 鳳麟(ほうりん)純米大吟醸』。これも中々飲みやすいよ。」

 またグラスに注いでやり、中将と翔鶴さんに差し出す。

「凄い……フルーツみたいな香りですね。」

「本当……まるでメロンみたい。」

 それが属に言う吟醸香って奴だな。精米歩合50%を超えた酒造好適米の糖度はメロンにも匹敵するほどだ。それを熟成・発酵させることでまるでメロンのような香りが立ち上る。

 なめろうを口に運び、その味を十分に噛み締めてから鳳麟を口に含む。

「鯖の味が強いからくどくなるかと思いましたけど……」

「凄くさっぱりしますね。味噌との塩っ辛さも絶妙に……」

 二人は美味しそうに黙々と食べている。他の席の空母達も、美味い美味い、と舌鼓を打っている。



 さて、お次は辛口の酒を紹介しようか。っと、それに合わせるツマミを1つ。

 用意するのは鶏のささみ。観音開きにしたらラップで包み、すりこぎなどで叩いて薄く伸ばしておく。お次はささみでくるむ具材の下拵え。

 梅干しは……ささみ200gに対して3つ位かな?種を取り除いて叩いて梅肉を作る。大葉(2枚くらい)は千切り。これを納豆1パックに加えて、濃口醤油小さじ1と練り辛子少々を加えてよく練っておく。

 お次は衣。薄力粉1/3カップに、卵と水を混ぜた卵液を1/3カップ。そこに隠し味の豆板醤を少し入れて混ぜ、衣の完成。後はささみで梅納豆を巻き、衣を付けて揚げるだけ。簡単だろ?

「先ずは酒からだね。『日高見 純米山田錦』。さっきの2つとは違って辛口の日本酒だよ。それと、『水戸風鶏揚げ。』相馬中将が茨城出身だって言うから、少し作ってみたよ。」

 まずは日高見を単品で味わってもらう。

「最初甘いですけど……後からピリッと来ますね。」

「うん。俺は辛口の方が好きだから、このくらいの方がいいかも。」

 そこに鶏揚げを一口。サクサクとした天ぷら風の衣に、梅肉の酸味と鶏ささみのサッパリとした旨味。そこに顔を覗かせる納豆の
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ