ウチの航空部隊事情
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な?」
「ブルネイの金城提督は有名ですよ。激戦区に程近い南西諸島海域にありながら、大部隊を率いて凄い戦果を挙げている、って。」
口を開いたのは秘書艦である翔鶴さん。よく見ると左手の薬指には光る物が。成る程、ケッコン済みだったのか。どうりで二人の距離が近いと思ったよ。
「ただ……黒い噂もあって。」
「ほう?」
「戦力増強を進めて本土に反旗を翻すつもりだとか、艦娘の強化の為に人体実験してるとか……。」
「プッ!ククク…アハハハハ!……いや、失敬失敬。」
思わず笑ってしまった。本土のモグラどもはそんな事を考えてやがったのか?下らねぇ。
俺は現場主義で前線に居たいだけだ。本土の安全圏でぬくぬくとしてるなんてのは性に合わん。艦娘の配備数が多いのは認めざるを得ない事実だが、それは必要な数を確保しているだけで、余剰戦力なんざいねぇっての。んな下らねぇ事を考える暇があるなら、テメェ等で視察に来いっての。恐らくこの相馬君も、半分様子を探らせる為の刺客みたいな扱いでココに送られて来たんだろうな……可哀想に。少しでも実入りのある視察になればいいな、と密かに思ってしまった。
「此方です、どうぞ。」
吹雪が案内してきたのは会議室。広めの室内には赤城と鳳翔さん、そして何故か呼んでいないハズの金剛が待ち構えていた。
「紅茶とコーヒーをご用意しました。まずはくつろぎながらでもお話を聞いていただきたいと思います。」
金剛は満面の笑みでそう言っているが、俺には解る。アレは置いていかれた事に怒っている時の顔だ。相馬中将と翔鶴さんの対面に俺と加賀も腰かける。……と、目の前に豪勢な茶菓子とティーセットが出された。恐らくは金剛姉妹の手作りだろうな。と思いつつ、俺はコーヒーを頼んだ。
「…では、僭越ながら私から、我が鎮守府の航空部隊の運用状況について説明させて頂きます。」
そう言って赤城が立ち上がると、部屋の照明が落とされ、壁面にプロジェクターの映像が映し出された。
「我が鎮守府では空母・軽空母の艦娘を大きく3つに分け、運用されています。」
《1班・第一線で活躍する主戦力。主に新海域や特別作戦の時に運用される。》※()の中の数字は錬度
・加賀(120)
・赤城(117)
・翔鶴改ニ甲(103)
・瑞鶴改ニ甲(108)
・隼鷹改ニ(98)
・龍驤改ニ(96)
・千歳改ニ航(95)
・千代田改ニ航(94)
《2班・戦果を挙げる日常的出撃班。大規模作戦の際の支援艦隊の直奄等、運用は様々。》
・雲龍改(97)
・天城改(77)
・葛城改(65)
・瑞鳳改(89)
・龍鳳改(86)
・祥鳳改(86)
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