冬の味覚・2
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ても大丈夫だ。これを3〜4等分しておろしにんにく(チューブでOK)を塗って臭み取り、下味に塩・胡椒を振る。合わせる野菜はミニトマトにブロッコリー、シメジ等のキノコ類がオススメかな。ミニトマトは半分に切り、ブロッコリーは下茹でして食べやすい大きさにカット。キノコ類も石附を落として食べやすい大きさにカットしよう。
オリーブオイルをフライパンに敷いて熱し、ブリが色を変える程度に火を通す。ここで火を通しすぎてしまうと、仕上がりが固くなってしまうから気を付けよう。
グラタン皿に焼いたブリ、ミニトマト、ブロッコリー、キノコを盛り付け、その上にピザ用チーズを山盛りに散らし、更に香り付けにバジルをたっぷり。オーブントースターで8〜10分焼き、チーズに焦げ目が付いたら完成だ。
「熱つつつつ……、ホイさ。『ブリと野菜のチーズ焼き』だ。熱いから気を付けろよ?」
二人は同じ皿から野菜とブリをフォークに突き刺し、上に掛かったチーズを絡めとる。それを口に放り込む。
「「あふ、あふ、あふあふ……。」」
口から熱気を逃がしつつ、『やぶれかぶれ』に流し込んで口の熱を冷ます。
「かぁ〜!やっぱ美味いなぁマスターの料理は。」
「ホントよねぇ。金剛さんが羨ましいわよ。」
「あん?何でそこでアイツの名前が出るんだよ。」
俺がそう言うと、2人は目をパチクリさせている。
「え?だって2人暮らしなら毎日マスターの料理食えるじゃんよ。」
「そうよ、ある意味天国であり、(カロリー的には)地獄だわ。」
何を勘違いしてんですかねこいつらは。
「んな事出来るワケねぇだろ。ウチの店は朝6時まで開けてんだ。その時間は何の時間だ?」
「……あ!総員起こし!」
「そう言う事。俺とアイツの生活時間は見事に食い違ってんだよ。執務が終わり次第、店は開けるしな。」
そう。俺と金剛は新婚でありながら新婚らしからぬすれ違い生活を続けていた。普通の夫婦の感覚からすると、こんな新婚生活は最悪だろう。だがアイツは……金剛は、俺のそんな我が儘を受け入れて耐えてくれている。全く、良くできた嫁だよ。
「そっかぁ〜…ちょっと残念だなぁ。」
「? 何がだよ。」
「私達も提督とケッコンしたら、毎日美味しいもの食べ放題!って事にはならなそうだからね。」
そうか、お前らもそろそろ……。
「まぁ、指輪は準備しておくよ。」
「へへへ、その前に長門に渡さないと、また追いかけ回されるぞ?五航戦の時には痛い目見ただろ?提督ぅ。」
「思い出させるなよ、折角忘れかけてたのによぉ……。」
そう、長門はとうに錬度が99に達している。これ以上高みを目指すならばケッコンしかない。しかし俺は、改ニ甲への換装を果たし
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