暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
冬の味覚
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規空母や軽空母も、軒並み錬度を上げにかかっている。

「さぁて、そんな事よりアタシ等はアタシ等で明日の英気を養わないとねぇ〜♪マスター、今日のオススメは?」

 まったく、コイツ(隼鷹)はいつも飄々としていて、真面目なんだか不真面目なんだか、よくわからん。

「今日は北方海域に遠征してた奴等が偶然、漁船を助けてな。お礼にこいつを貰ってきたのよ。」

 俺はその『お礼』をドン、とカウンターに載せてやる。

「おぉ!」

「り、立派なブリねぇ……!」

「今から捌いてやるから、楽しみにしてな?」

 すると二人は微妙な表情。…あら?ブリ嫌いだったか?

「いや、嫌いってワケじゃあ無いんだけどさぁ……。」

「ホラ、ブリって言えば刺身にしゃぶしゃぶ、照り焼きにあら煮とかその辺が定番じゃない?正直……」

「食べ飽きてる、と?」

「不味くはないんだけどねぇ……」

 なるほど、言われてみれば確かにな。よしわかった。

「任せとけ、今日はブリの新しい食べ方、たっぷりと紹介してやっから。」



 とりあえず、熱燗は二人とも飲み干したらしい。お代わりを出すタイミングなのだが……

「今日はブリを洋風にして食わせてやるから。酒は白ワインベースのカクテルでいいか?」

「おう!お任せお任せ〜。」

「マスターなら不味い物は出てこないしねぇ〜♪」

 さて、そんなに期待されちゃあ答えないとな。まずは食前酒に甘めのを一杯。

 氷を入れたコリンズグラスに、白ワインを90ml、レモンジュースをティースプーン1杯。そこにジンジャーエールを注いでビルド。カットレモンを浮かべたら完成。…本来はストローで飲むんだが、この二人には不要だろう。

「ホイ食前酒、『オペレーター』だ。」

「「カンパ〜イ♪」」

 二人同時にゴクリ。

「ん!うまっ!」

「うん、口当たりサッパリで、ソフトドリンクみたい。」

 浮かべたカットレモンを絞って酸味を調節すると、甘いのが苦手な人も飲みやすいぞ。……っと、こんな無駄話は置いといて、調理を始めようか。

 まずは刺し身を刺し身っぽく無くするアレンジを2品。用意するのはブリの身200g。スーパーで売ってる刺し身用でOKだ。半分は5mmの厚さに切ったら軽く塩を振り、皿に盛り付けておく。もう半分は身が1cm角程度になるまで叩く。ここで豆腐を取り出し、パックの半分に切って水切りをしておく。お次は青じそ。4枚位を千切りに。

 叩いたブリの身にオリーブオイル(エキストラバージンがオススメ)を大さじ1/2、醤油小さじ1、白ワインビネガー、桃屋の生七味を小さじ1/2ずつ加えて和える。

 水切りをした豆腐にしそ、ブリを載せたらオリーブオイルを大さ
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