第63話 遊戯
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ジャッジメントに見つかった。俺以外はみんなやられた」
「はあ!?赤髪の奴をコツコツ狩っていれば最強になれるってボスが言ってたし、赤髪の奴の写真を撮るだけでも報酬が出るから良い稼ぎだと思ったんだが」
「皮館さん。詳しく説明しなくても」
「っで......持っている袋の中身は何だ?」
「ああ」
金髪ロンゲの男が麻袋を置いて、袋の口を緩めた。
「ジャッジメントの奴らと一緒に居たガキだ......このままヤラレっぱなしってのも悔しいしな」
「ほう。女の子か?」
「そうだよ。このロリコン野郎が」
髑髏の服を着た男は、愉しそうにほくそ笑みながら麻袋の中から出てくるモノを今か、今かと待ち受ける。
「どんな感じで楽しむかな」
「やはり女ならやる事は一つだな。ガキだからあまり期待できねーが」
金髪ロンゲの男が麻袋をひっくり返すとゴロゴロと人間のバラバラになった姿が出てきた。
「!!?」
中にある一際大きい塊がゴロンと落ちると目を閉じた子供の生首が出てくると暫しの沈黙の後に蜘蛛の子を散らすように距離を取った。
「ど、どうなって!?」
「お、おおおおおおお前何もバラバラにするなんて」
「違う違う!俺殺ってねーって!」
「殺ってねえってどうすんだよ!?現にここに......」
バラバラになった腕が尺取虫のように進んでいく。
達磨状態の胴体に次々と手足がくっ付いていくとヨロヨロしながら、取れた自分の頭を持ち上げると首の付け根に付けた。
「ひっ!!?ヒィィィー!悪霊退散悪霊退散!」
映画のようなホラー展開に不良の集団は、断末魔のような悲鳴を上げながら謎の念仏を唱え始める。
「あー、びっくりちた......ダメだよ!れでいは、優しく扱わないと」
さっきまでのバラバラ遺体が再び元の身体に戻ると黒髪の子供が口を尖らせる。
「返事は?」
「は、はい......」
ど、どうするんだこれ!?
あ、あれっすよ......きっと残忍な殺され方をしたから怨んで出て来たんじゃ
やだぞ!枕元で立たれたんじゃ、怖くてトイレ行けねーよ
何言ってるんすか
「じょ、嬢ちゃん......何をしたら成仏してくれるかな?」
フウエイは麻袋に頭を突っ込んで、お面のように被りながらフラフラと歩いていく。
こっちに近づいてきたので、更に距離を離す。
「ぷは、フウエイと遊んでくれるの?」
「遊ぶ......遊んだら俺達を許してくれるか?」
麻袋から顔を出したフウエイは満面の笑みを浮かべて、ピースをした。
「?良いよー!わーいわーい」
遊ぶんすか?!
だってしょうがないだろう
怖いもん
トイレ行けねーよ
誰もアンタのトイレに興味ないよ
ぼ、ボスが戻ってくるまでなんとか......
フウエイはニコニコし
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