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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第63話 遊戯
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は動揺を隠し切れないようで、赤い髪の男性を離した。
「ぎゃあああー!」
みっともない声を上げながら、逃げ去って行く。
「挨拶も無しなんて超失礼です」
「そうですわね」
「くっ!?一昨日発足したばかりの侵略者(エイリアン)が相手をしてやるぜ!」
ゾロゾロと集まってくる不良の方々。

歴史浅っ!!?

「おりゃあああああー!!俺達のチームークを見せてやる!」
一斉に殴り掛かる不良達。白井は金属矢を用意して迎撃する。

2分40秒後
「ぎゃああああー」
不良達が白井の金属矢に壁際に貼り付けられてもがいていた。
「これで良いですわね」
「良く持った方ですね。最後の合体技ハイパースクリュースパイラルザンビエルには超驚きましたが」

注)技の内容は各自で想像してください

手を叩いて、任務が一段落した所で白井の携帯電話が鳴り出した。
表示を見ると初春からのようだ。
「はい!終わりましたわよ」
『し、白井さん!ふ、フウエイちゃんが白井さんが居なくなってから居なくなってしまって、机の下やトイレも探したんですけどー』
凄まじい勢いで初春が慌てた様子で話しをしているが、内容がなんとなく推察出来た。
「大丈夫ですわよ。フウエイちゃんならこちらに......」
辺りを見渡す白井だが、そこにフウエイの姿は無くなっており、一気に顔が青ざめた。
「いない......」
『えっ!?』
「き、絹旗!どういう事ですの!?」
「き、気が付いたら居なくなっています......ご、ごめん」
絹旗も青ざめた顔をして辺りのペール缶の蓋を外してみるが、フウエイの姿形は何処にも無かった。

******

「上手く行った。このガキだけでも」
金髪ロンゲの男が肩に掛けた麻袋を持ちながら、白井達から離れた場所に徐々に姿を現した。

能力 心理盲点(マリオットスコトーマ)
3分間、相手の盲点に入り意識的に見えなくする能力

盲点に入った金髪ロンゲの男は、遊んでいたフウエイを麻袋に無理やり詰めると
戦闘から離脱して自分達のアジトに走っていた。
時折、もぞもぞと動いたり、何かが外れて重心が移動するような感覚があるがジャッジメントに見つかったら厄介なため確認しない。

3分間だけだし、そのあとに5分間休まないとダメだから燃費が悪い能力だ......

「ボスだ......ボスならなんとかしてくれる。ジャッジメントだろうが、何だろうが」
金髪ロンゲがアジトに使っている廃屋の中に息を切らしながら入る。
中では、メンバーがトランプをしながら談笑していた。

「おう、どうした?」
「はあはあ、ボスは?」
「ボス?今は写真の取引に行っているが」
サングラスを掛けた筋肉質の男がババを引き当て、頭を抱えながら答えた。

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