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提督はBarにいる。
提督の休日・6
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まれだから、当然のごとくイギリス料理が彼女の料理の源流なワケだ。読者諸兄もご存知の通り、イギリス料理はかなり独創的な物が多い。……ぶっちゃけ言ってしまえば、マズい物が多い。体調を崩して寝込んだ時に、スタミナが付くからと『ウナギのゼリー寄せ』を持ってきた事があった。あの時は本当にどうしたものかと悩んだものだ。

「ねぇdarling、折角だからお互いに料理を作って、食べ比べしまショウ!」

「おぉ、それいいかもなぁ。…けどよぉ、そのダーリンって止めてくんない?何か照れ臭い……///」

 俺も恥ずかしくなって頬を掻くと、金剛は鼻息荒く語る。

「良いじゃないデスか〜。darlingと呼ぶのはワタシだけのspecialデスよー?」

 まぁ、事実だしいいんだが、慣れるまで時間がかかりそうだなぁコリャ。……ってなワケで互いの作る料理が解らない方が面白いだろうと、二人別れて買い物を済ませ、合流して宿へ向かう。



 借りた鍵で扉を開け、部屋に入る。

「お〜、結構きれいじゃねぇか。」

 部屋は1DK、風呂・トイレ別。家具も備え付けで1晩2万ならまぁまぁ、ってトコか。

「Oh!ここならdarlingと住んでも狭くないネー。」

「そうかぁ?すぐ狭くなっちまうだろ、この位じゃ。」

「Why?なんでデース?」

 怪訝な表情で眉を吊り上げる金剛。

「家族が増えたら狭いだろ、この位じゃ。やっぱ一戸建てぐらいじゃないとなぁ。」

 俺の発言を聞いた途端、またもや真っ赤になる金剛。家族が増えるってのは、まぁそういう事だよな。にしても、ちょろかわ過ぎませんかね?この高速戦艦は。

「さぁ〜て、と。作りますかね。」

 そろそろ調理開始だ。何を作るかはまだ秘密だ。
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