ガンダムW
1545話
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は一時的なものになっただろうが。
だが、レディ・アンという五飛と並んで……下手をすれば五飛よりも上と言ってもいい最悪の存在――トレーズ教の教祖とでも呼ぶべき存在――により、トレーズと手を組むという選択肢は一気に切り捨てられることになった。
まぁ、もし俺がトレーズと手を組んでいれば、恐らくレディ・アンの嫉妬は俺だけじゃなくて凛や綾子にも向いていただろうし。
純粋に女としても、能力としても、この2人はレディ・アンよりも遙かに格上なのだから、そっち方面で下らない嫉妬をされるのは正直ごめんだ。
「ええ。良ければ、これからすぐにでもトレーズ閣下と連絡を取ってみますか?」
「いや、残念だけど今のシャドウミラーは連合軍に雇われている身だ。ここで妙な行動をしたくはない」
トーラスの件もあって、セプテムは俺への態度が大分軟化してきてはいる。
だが、それはあくまでもセプテムだけであって、他の強硬派との関係は未だに良好とは言えないのだから。
そんな強硬派に対して、こちらとしてはあまり付けいる隙を与えたくはない。
「そうですか。残念ですわね」
ドロシーの方もその辺を理解したのか、それとも単純に言っても無駄だと判断したのか、大人しく引き下がる。
「では、サリィ少佐。まずは皆さんが今日泊まる部屋に案内させて貰いますわね。査察に関しては、それからでいいでしょうか?」
「ええ。それで構いません」
「ですが、査察をしても意味はないと思いますわよ? OZの兵士は皆優秀です。犯罪を犯すような真似はしませんもの」
「そうあって欲しいとは私も思います。もし問題がなければ何もないと上に報告するだけですので、普段通りにして貰えれば」
お互いに笑みを浮かべて会話をしているが、言葉の端々には色々と棘がある。
この辺を見ても、ドロシーは決して無能な人材ではないという事を示していた。
「では、早速案内しますわね。……お願い出来るかしら」
「は!」
OZの兵士が、ドロシーの言葉に敬礼を返す。
「査察が行われる時には、私もご一緒させて貰いますわね。今は少し用事がありますので、これで失礼します」
「いえ、色々と配慮をしてくれて、こちらも助かっていますわ」
そう言葉を交わすと、ドロシーは俺達の前から去っていく。
その際に俺や凛、綾子に一瞬だけ視線を向けたが……それが何を意味しているのかは、取りあえず気にしない方がいいだろう。
「では、こちらです」
ドロシーに頼まれた軍人の案内に従い、俺達は今日泊まる部屋へと案内される。
その際にも多少ではあるが基地の中を見る事が出来たのだが、OZの兵士だけあって皆キビキビとした動きで行動をしている。
MSの操縦技術がどれくらいのものなのか、一度見ておきたい
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