暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1545話
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と、かなりの猛者という扱いにならないか?
 サリィ、実はガンダムのパイロットに負けない程の能力を持っている人物なんじゃないだろうか。
 ともあれ、そんな話をしている間も輸送艦は移動を続け……やがて昼になるかならないかといった時間に、目的だったOZの基地へと到着する。

「さて、これからが忙しくなりそうね。アクセル代表達も、気をつけて下さいね。OZが何かを企んでいるとすれば、ここで手を出してくるのは間違いないですから」

 サリィの表情は真剣で、本気でOZがこの基地の中で何かを仕掛けてくると考えているように思える。
 まぁ、今回の件はOZにとって予想外の査察だ。
 普通に考えれば、慌てて見られては困るものを隠したりしているのだろう。
 それがどのようなものなのかは、俺にも分からないが。
 輸送機が基地に到着し、やがてタラップの下でOZの人員がこっちを待っているのが見える……って、おい。
 その中に、明らかに軍人ではない人物の姿があるのを目にし、少しだけ驚く。
 動きやすい格好をしているが、明らかに軍服とは違う洋服。
 顔は美形と言ってもいいだろう。
 意志の強さや気の強さが表に出ているが、それがまた魅力となっている。
 特徴的なその女は……『早く戦争になーれ』でお馴染みの、ドロシー・カタロニアだった。
 原作でもロームフェラ財団の一員として、サンクキングダムの学園の生徒として……そしてホワイトファングの幹部として活動している人物。
 ヒイロやゼクス、他にもガンダムのパイロットですら翻弄されたゼロシステムを最初から使いこなす事が出来たという、ある意味でガンダムのパイロット以上の能力の持ち主。
 本来は戦争を憎んでいるらしいが、それを表に出す事は一切ない。
 俺がそれを知っているのも、あくまでも原作知識があるからこそだ。

「ようこそ、サリィ・ポォ少佐。それとシャドウミラーの皆さん」

 この中ではドロシーが代表者的な立場なのだろう。
 タラップを降りた俺達に対して、優雅に一礼してみせる。
 本来なら年齢的にドロシーがこうして代表などという真似が出来る筈はないのだが、これはやっぱり家の力なのだろう。
 祖父が実質的なロームフェラ財団の指導者的な立場なのだから、貴族主義的な意味でドロシーが強い影響力を持っていてもおかしくはない。
 この辺、純粋に軍隊としての階級だけを考えていればいい連合軍に比べて、明らかに劣っているところだよな。
 幸いと言うべきか、ドロシーの能力は高い。
 だが、貴族全員がドロシーのように能力が高い訳ではなく、それどころか能力はないのに家柄で威張っている典型的な無能がいる可能性も否定は出来ない。
 ドロシーの祖父のデルマイユも能力的にはそんなに悪い訳ではないが、自分が全ての物事を動かして
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