第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#35
星魔の絶戦 千変VS星の白金V〜Guys Of Sanctuary〜
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た承太郎の敢行に、
シュドナイの不敵な笑み。
確かに撃ち込まれた拳が、ダークスーツごと変貌った黒き牙に止められていた。
毛皮一枚残して横に割かれた巨腕はそれ故に星拳の威力を減衰せしめたのか、
黒き胸牙は笑みのように歪みスタープラチナの手甲に
ギリギリと喰い込んでいる。
後はこのまま齧り砕くのみ、それだけで拳は五指諸共に灰塵と消ゆ。
だが意外、漆黒のサングラス、シュドナイの双眸が映した、もの。
「……」
切断、不具を目前にして微笑を浮かべる青年の風貌。
まるで計算通り、それがどうしたとでもいいたげな尊大さ。
勝ち誇った自分の方が卑小と断じられるような不遜。
「そのまま……離すなよ……」
言うと同時にスタンドの足裏が捻転、
そこから生まれた回転力が膝、腿、胴、脇、肩、肘、経路の関節を駆動して
螺旋の軌道で伝わり威力を増大させていく。
その螺旋連動能力が到達する最終地点、牙に咬い止められた拳、
押す事も引く事も叶わず静止した流星が、再び光を放つ。
グュッッッッッッッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ
ォォォォォォォォォ――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!
シュドナイの胸の裡、その更に深奥へ白色流星が再び捻じ込まれた。
星拳の動きを咬い止めていた黒き牙が足裏から発生した廻転圧力に
根本から弾き折られ意味をなくす。
格闘技で云う処の “寸勁”
俗にワンインチパンチと呼ばれるモノであるが
ソレをスタンドの能力を利用して放てば凄まじい殺傷力となるのは必定。
ましてや承太郎の逸脱した精神、拳が傷つくのを厭わず放った覚悟、
それらスベテがスタンドの原動力を加圧し
二重、三重の流法の組成を完了する。
瞬星勁光。螺旋の刹撃。
流星の流法
『流 星 爆 砕 破』
流法者名−空条 承太郎
破壊力−AA+ スピード−AA++ 射程距離−E(接近膠着状態のみ)
持続力−B 精密動作性−AA+ 成長性−C
「げぶ――ッッ!?」
吐血の如く濁炎を噴射し吹き飛ばされるシュドナイ。
比類なき万能性を持つ能力、 “千変”
焔儀でないが故に瞬発的に出せ、
法儀でないが故にその形容は戦闘に特化されている。
本来ならば、外部の衝撃に対し肉体を硬化させ
あらゆる攻撃を弾き返す術をシュドナイは体得しているが
しかしソレはあくまで 「外面」 だけだというコト。
さしもの “千変” も、その 「内面」 までは自由に変貌させるの
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