天才少女の月旅行
敗走姫と錯乱騎士
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る
「まさか、そういうことでしたかお姫様」
「バーサーカー?」
「無頓着なだけだったんですね!お姫様ったらもう!そういうところも大好きですー!知らず知らずに私を初めての相手に選んでくださるなんて!ゴールインまで一直線ですね!」
突然ランスを投げ捨て抱きついてくる
機嫌が直ったのか?
「でもお姫様、キスはいけませんよ?確かにお姫様がキスをしてくれるというのなら世のすべての存在がたとえ毒を盛られるとわかっていても殺到するに違いありませんがその手段はダメです」
「うーん、でもどうしたものか」
遠坂時臣でもわからないほどのウィルスか……
「間桐の虫でも突破できないって話だしなぁ」
「うふふ、お悩みのお姫様にあなたの忠実な騎士がアドバイスしちゃいますよ」
「忠実な騎士ならいきなりランスで手を刺したりしないと思うけど?」
バーサーカーの地雷はよくわかんないな
今はまだそこまで気にはしていないが続くようであれば令呪で私に対する攻撃を縛らないといけないな
そんなことで貴重な令呪を使いたくはないのだが
「……まぁ、そこは置いといて、コードキャストによる産物なら無理だというのなら魔術を使えばいいんですよ」
「魔術なんて使えないよ?」
「うふふ、いるじゃないですかとびきり魔術に特化したサーヴァントが」
「あー、なるほど」
確かに臙条のサーヴァントの力を借りるのはいい考えかもしれない
遠坂時臣に察知されない自白剤程度簡単に作ってくれるだろう
「中々冴えてるじゃないバーサーカー……ところでいつまで抱き着いてるつもり?」
「いえいえ、怪我の様子を見ているだけですよ」
「誰のせいだと?」
「お姫様の言葉が足りないのが悪いんです!」
一層力を込めて抱きしめてくるバーサーカー
そろそろ止めないと私がへし折れるな
「ほら、行くよ」
いつもの癖でバーサーカーに刺された傷を治そうとするのを咄嗟に止める
策が閃いた
この傷は遠坂時臣に近づくいい材料になる
機嫌が直ったバーサーカーを連れて私は戦場へと足を進めた
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