天才少女の月旅行
敗走姫と錯乱騎士
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直接ですか〜そうですか〜」
呆れられてる!?
ていうか遠坂のファイヤーウォールに検知されない薬なんて作れるのだろうか?
「あ、そうだバーサーカーにやったときみたいに直接口移しで……ってぎゃぁぁ!!」
女としては『ぎゃぁぁ』なんて悲鳴は上げたくなかったがバーサーカーのランスが自分の真横に突き刺さったら誰だってこんな感じになると思う
椅子からは転げ落ち机に置いてあった薬が飛び散ってしまった
襲撃か!?実は私の横に臙条のサーヴァントが仕掛けた罠でもあったのか?
いや、今のランスは私を狙っていた
「お姫様は手段を選ばなさすぎますねぇ、私を嫉妬させすぎるとお姫様の可憐なお顔が真っ赤になってしまいますよ?」
バーサーカーはランスを引っこ抜くと腰が抜けた私の顔の高さに合うようしゃがむ
「あの時のキスを私は正式に私をお姫様の騎士、サーヴァントとして契約したと同時に求婚のキスだとも思っていたんですけどねぇ」
笑顔は崩さないバーサーカー
まずい、このままだとバッドエンドで面白おかしい道場に行きかねない
「あぁ、実はお姫様はそこらじゅうでキスをしまくる○ッチだったのですかねぇ?それならもう私の姫ではありませんよね」
ランスを向けてくるバーサーカー
本気のバーサーカーの攻撃を止めれるような手段は持っていない
そうだ!令呪で一度バーサーカーの動きを止めて
「そこのところどうなんですか?」
グサリ
「――――ッ!!」
この狂戦士やってくれたな
令呪のある手を突き刺した
壊れてはいないし聖杯戦争の参加資格を失うことや令呪の効力がなくなったわけではないが今ので
『令呪を使えば殺す』というバーサーカーの意思が伝わった
「いや、ちょっと待てバーサーカー!一体何を怒ってるの?あの時のも今回のもあくまで手段であって」
「へぇー、手段ですか目的のためならなんでもやっちゃうんですね!」
グリグリと突き刺さった手をランスで弄る
痛い!痛い!痛いってば!
「正直に言ってくださいね?あの時私にしたキスは何回目なんです?それとももう数えきれないからわからないですか!!」
遂に笑顔が崩れてランスで何度も手を突き刺してくる
直前で手の痛覚を消去していなかったら泣き喚くところだった
「1回目…………ですが?」
「ほえ?」
「それで一体何を怒ってるのよ」
「1回目というといわゆるそのファーストキスというやつですか!?」
「あぁ、そういう呼ばれ方があるみたいね そうだけど何か?」
「えっと、あのーですね」
「ほんとどうしたって言うのよバーサーカー」
さきほどまで激昂していたバーサーカーはきょとんとした顔をしてい
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