暁 〜小説投稿サイト〜
fate/EX=zero
天才少女の月旅行
敗走姫と錯乱騎士
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「来たわね!!私と遊んでもらうんだから!」



イリヤが常にアリーナで出待ちしているため実行は絶望的だ



バーサーカーの宝具は決戦で使わないと対処される可能性があるので暗号鍵を入手するためにはヘラクレスから逃げ回りながらアリーナの探索をしなくてはならない
できることなら万全の状態でやりたいため後回し


「さて、臙条さんはどこにいるかな」

大体あの人とは食堂か廊下で合っている気がするのでそこらへんから探しに行こうかな
ちなみに今回はバーサーカーを傍に配置させている

臙条のサーヴァントなら私では感知できない高度な呪いを仕掛けてくる可能性があるので
バーサーカーの野性的な勘に頼ろう


気がかりなのはバーサーカーが自分の宝具……いや、自分の真名について知られてからどうにもいつもとノリが違うことだが戦闘になれば戻るだろう


確かにバーサーカーの真名には驚いたが知られることがそこまで恥ずかしいものではない
かなりの悪人だと思っていたのでむしろ拍子抜けしたくらいだ

どうしてあんな姿なのかは気になるが大した問題ではない















「お、居た」

食堂の席に腰を掛ける臙条の姿が見える

どうにも自分のサーヴァントに洗脳や暗示の類いを受けているようだが目的は一致しているので問題ないだろう

「あぁ、佐々野さん…………俺はもうどうしたらいいのかわからなくなりました!!」

はい?




























臙条の話をまとめると以下の通り


臙条は1回戦の決戦日戦っていない

対戦相手は暗号鍵が入手できなかったそうだ

何故かというと臙条のサーヴァントが大量の使い魔をアリーナに放って足止めに徹していたらしい

遠坂時臣にもその戦法を仕掛けたのだが遠坂時臣のサーヴァントは足止めの使い魔の攻撃を受けてもまるで動じず真正面から斬り伏せていった



「うーん、異様に防御力が高く剣を使うサーヴァントですか」

クラスは間違いなくセイバーだろう

「物理的攻撃も魔術的攻撃でも一切ダメージを受けてないみたいです、そっちはどうでした?」

こっちは………

「あー、相手のサーヴァントの真名はわかったんですが」

「凄いじゃないですか!」
凄くない、向こうが暴露したのだがわざわざそれは言わないで良いだろう


「ヘラクレス…………なんですよねぇ」

「ヘラクレス!それならメ……キャスターが…………そうか」

今確かにメって言ったな

一体臙条のサーヴァントはな
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