天才少女の月旅行
敗走姫と錯乱騎士
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「ヘラクレス…………バーサーカーのクラスで助かった……」
咄嗟にリターンクリスタルを使用してアリーナから逃げることに成功した私達は何とかマイルームに帰ってこれた
「このままじゃ暗号鍵を取りに行くことも厳しそうですね」
バーサーカーは自分の体をジロジロと見つめている
真っ二つになって消滅したはずの自分が復活したことが信じられないようだ
「凄い効果ですねぇ、かつて存在していた秘蔵の魔術を再現するコードキャスト決着術式ですかお姫様が持っているとは思いませんでした」
「私が持っているとは思わなかった……てことは決着術式を持ってる人を知っているの?」
決着術式は基本的に西欧財閥の人間か没落した魔術貴族達くらいしか所有していないし
持っていても使えないことの方が多い
決着術式に適した起源持ち或いは高度な技術がないと使えないのだが……
「えぇ、以前……何回目でしたっけね、変に強いマスターと契約していまして……その人が使っていた決着術式『斬り抉る戦神の剣』という物を知っています」
斬り抉る戦神の剣?
「確か相手の切り札に対して発動すると電子世界上の記録を遡り相手の切り札発動タイミングに攻撃をしたデータを配置して発動そのものを阻止させるとか言ってましたっけね?」
「それは…………かなり強力な物みたいね」
「まぁ、魔力切れで負けたんですけどね」
まぁ、それでもこの燃費の悪いバーサーカーと契約していたらその能力も生かせないのか
「うーん、ヘラクレスかぁ……」
宝具『十二の試練』によってBランク以下の攻撃を無効化し蘇生魔術の重ね掛けによって命を十一個ストック更には1度受けた攻撃に対する防御力を上昇させる
ヒュドラの毒とかならまとめて削れるだろうけど私には到底扱いきれない
バーサーカーの刺突によって1回削りあと11回 刺突以外の方法で倒さなくてはならない
しかもBランク以上の攻撃力が必要だ
「物理攻撃しか持たない私では普通に戦っても勝ち目がありませんね」
「うーん、となると私のコードキャストかぁ………攻撃系はほとんど置いてきちゃったんだよなぁ」
しかもBランク以上って無理だよなぁ
「あのバーサーカーの十二の試練による蘇生は魔術なんですか?」
「魔術……ではあるけど宝具扱いだから魔術破壊みたいな能力では壊せないよ」
あとはマスター殺しか…………
バーサーカーでヘラクレスを抑えている間に私がイリヤを殺して逃げればペナルティを受けることになるが2回戦をクリアできる
「うーん、困りましたねぇ」
「まぁ、バーサーカーは今まで通り私の言ったことをやってくれたらいいから」
マスター殺しのた
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