ガンダムW
1544話
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ドーバーガンを使えばダメージを与えられたのかもしれないが、どうしてもライフルに比べて反動が強いんだよな。
勿論その反動自体はカウンターショックで相殺出来ているんだが、そうなれば若干ではあってもトールギスの動きに支障が出る。
……原作でもゼクスがドーバーガンを近距離で使ってなかったのは、長砲身で取り回しに難があるというのもあるけど、そっちもあったんだろうな。
ビームグレイブの先端を回避しながらライフルを連続して撃ち込む。
だが、シェンロンガンダムはそんなのは全く気にした様子もなく、連続してビームグレイブを振るってくる。
「厄介なのは事実だな」
頭部バルカンの類でもあれば牽制に丁度いいんだが、生憎とトールギスにその手の装備は存在しない。
スーパーバーニアを細かく噴射させ、連続して放たれるビームグレイブの攻撃を回避していく。
その状況のまま十数秒が経過すると、五飛もいい加減に苛立ってきたのか右手のドラゴンファングを振るう。
伸縮自在になっているその武器は、言葉通り龍の口を模している。
……竜じゃなくて龍なのが、中華系の五飛らしいよな。
ともあれ、ガンダニュウム合金製のその武器は、リーオーの頭部を容易に砕くだけの威力を持つ。
リーオーよりも厚い装甲を持つトールギスだが、それでも迂闊に食らう訳にはいかなかった。
トールギスの頭部へと向かってきたドラゴンファングを、シールドで弾く。
シールドも掴まれれば壊される可能性はあったが、手が掴む前に強引に弾いてしまえば問題はない。
俗に言う、パリィか? ……いや、盾だし違うか。
ともあれ、そのままドラゴンファングを弾くと一気に前に出る。
ただし、攻撃する方法はビームサーベルではなく……シールドだ。
ファンタジー風に言うのなら、シールドバッシュと呼ぶべきか?
ともあれ、シールドで思い切りシェンロンガンダムを殴りつける。
当然だが、ガンダニュウム合金にこんな攻撃は通用しない。
だが……それはあくまでも機体にダメージを与えられないという事であり、コックピットにいる五飛には話が別だ。
混沌精霊でも半サーヴァントでもない五飛にとって、機体そのものは無事でも受けた衝撃を完全に殺すという事は不可能なのだから。
事実、シールドでの一撃を食らったシェンロンガンダムは、一時的にその動きが止まる。
勿論それはすぐに動けるようになる程度の衝撃ではあるが、それでも動きが止まったのは事実だ。
その隙を逃さないように、シールドで叩いて、叩いて、叩きまくる。
原作であった南極での決闘のように、ビームサーベルの出力を下げれば、シェンロンガンダムの機体を斬る事はなく、叩きつけるといった風な行動も可能かもしれないが……やはりこっちの方が楽なんだよな。
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