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Blue Rose
第三十四話 ハウステンボスでその八

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「今はね」
「健康にもよさそうだな」
「お魚にお野菜に柑橘類で」
「前以上にヘルシー志向になってるか」
「そうみたい、それで龍馬は」
「俺は相変わらずだよ」
 前と変わらないとだ、龍馬は優花に答えた。
「それはな」
「変わらないの」
「食生活はな」
「そうなのね」
「牛肉好きだしほうれん草とか人参とかな」
 龍馬が好きな野菜だ、特にほうれん草は鍋に入れて人参はカレーに入れてそうして食べることが好きだ。他には南瓜も好きだ。
「西瓜、無花果ってな」
「好きなのね」
「今もな」
 そうだとだ、優花に話した。
「あとお菓子はチョコレートな」
「そこも変わらないわね」
「俺は同じだよ」
 明るく笑ってだ、龍馬は優花に話した。
「前とな」
「そうなのね」
「むしろ御前そんなに変わったか」
「変わったでしょ」
「そうした意味では変わったさ」
 性別がとだ、ここは周りを気にしてあえてぼかして優花も応えた。
「舌まで変わったとは思ってなかったんだよ」
「そうなのね」
「何か色々と変わったんだな」
「そうみたいね」
「そうか、けれどな」
「私は私だから」
「そうだよな、そこは」
 龍馬もそのことは納得して頷いた。
「変わらないな」
「やっぱりね」
「そうだよな、そこはな」
「一緒よ」
 また答えた優花だった。
「私自身であることはね」
「そうだな、俺もわかってるからな」
「私が私ということは」
「だから俺は今ここにいるんだよ」
 自分にもだ、優花は言い聞かせた。
「御前と一緒にな」
「姉さんと」
「ああ、本当にな」
 実際にというのだ。
「それも楽しくな」
「そうなのね」
「ああ、それでな」
「それで?」
「飲んだ後何処に行こうか」
「お昼までは」
「何かいい場所あるか?」
 二本目も残り少ない、その残りを飲みながらの言葉だ。
「ここで」
「一杯あるけれど」
「そうだよな、多過ぎてな」
「かえってね」
「行く場所に困るな」
「そうね、まあまずは」
 優花は運河、自分達の傍を流れるそこを見て龍馬に提案した。
「運河回る?」
「そうするか?」
「あとお城行く?」
 ハウステンボスの中にある、だ。
「そこに行く?」
「あのお城か」
「あとジュエル観に行ったり」
 優花は龍馬にさらに提案した。
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