第五幕その十二
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「このオズの国にね」
「そうなんだね」
「それでね」
さらにお話するのでした。
「この国に種を持って来てね」
「植えてだね」
「飾ろうと思っているの」
「それは何時かな」
「そうね、何時にしようかしら」
ビリーナは王様の言葉を受けて考えるお顔になりました。
「それは」
「そのことも考えていこうね」
「ええ、そうしましょう」
二羽でお話します、そして。
そのお話が一段落したところで、です。キャプテンは皆に時計で時間をチェックしたうえでこう言いました。
「もうお昼だよ」
「あっ、御飯の時間ね」
「うん、そうだよ」
トロットにも答えます。
「もうね」
「それじゃあ」
「私達もお昼にするから」
ビリーナも皆に言います。
「あんた達も食べてきて」
「うん、それじゃあね」
「それでお昼を食べたらまた王宮に来て」
「それでまた遊ぶのね」
「そうしましょう、午後は午後で」
「それじゃあね」
トロットがビリーナに笑顔で応えます、そしてです。ビリーナはここでご主人に笑顔でこうしたことを言いました。
「久しぶりに一緒に食べましょう」
「そうするんだね」
「ええ、皆でね」
「それならトロットさん達と一緒に食べよう」
「あら、王宮でと考えていたけれど」
「トロットさん達皆が王宮jの食堂に入るには」
「そう、難しいでしょ」
何故難しいのかもです、ビリーナも言います。
「あそこには人間用のテーブルや椅子がないから」
「用意しておきべきだね」
「今後はね、けれど今はね」
「そう、トロット達の為のテーブルや椅子がないから」
だからというのです。
「残念だけれどね」
「お昼は別々だね」
「そうなるのよ」
「じゃあお昼を食べたら」
「合流よ、そういうことでね」
「それじゃあね」
二羽でお話してでした、そのうえで。
トロット達は今は鶏の国の外に出ました、そして彼女達で御飯を食べるのでした。
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