第五幕その九
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「三人男の子で二人女の子で」
「そうよね」
「それぞれお肌や目、髪の毛の色が違うから」
「だからわかるわ」
「むしろ私とベッツイ、ドロシー、オズマの方がでしょ」
「髪の毛と目の色で見分けてるわ」
「そうでしょ、種族が違うとね」
どうしてもとです、トロットも言います。
「同じに見えるの」
「私のお父さんの言葉だけれど」
ナターシャが言うにはです。
「日本に来た時アイドルグループの娘が皆同じ顔に見えたってね」
「あっ、それうちのお父さんも言ってたわ」
恵梨香も言います。
「そうね」
「皆外見違うのにね」
「最初は区別がつかないって」
「そうよね」
「そうかしらね」
「違うわよね」
「私はそう思うけれど」
「私もね」
二人で言います。
「そこはね」
「それぞれお顔違うのに」
「わからないのかしら」
「どう違うのか」
「そうだね」
キャプテンも言います。
「興味というかはじめて見るとね」
「わからない」
「そういうものですか」
「学校のクラスでもそうだね」
キャプテンはこう言った方が五人にもわかると思ってこうした例えを出しました。
「最初は誰が誰か名前と顔が一致しないね」
「あっ、そう言われますと」
「そうですね」
「言われてみればいつもクラスが変わると最初は」
「皆の名前と顔が一致しないです」
「どうしてもそうなります」
「そうだね、だから慣れるとね」
この場合はクラスにです」
「名前と顔も一致してね」
「誰が誰かわかる様になる」
「そういうことですね」
「アイドルも誰が誰かわかる様になる」
「慣れてくれば」
「そうなりますね」
「そういうことだね、だから種族の違いも」
今皆が困っているこれのこともというのです。
「慣れるとわかる様になるよ」
「私も今では完全によ」
また言うビリーナでした。
「オズの国の人の誰が誰かわかるわよ」
「ビリーナもなのね」
「ノームの人達もね」
自分達を天敵としている彼等もというのです。
「わかる様になったわ」
「そういえば私は」
トロットはといいますと。
「まだあまりね」
「ノームの人達の見分けがつかないのね」
「ええ、どうもね」
「前の王様と今の王様の違いはわかるでしょ」
「何とかね」
「けれどなのね」
「完全にはね」
そこまではというのです。
「見分けがつかないわ」
「そうなのね」
「私達もビリーナ達も同じね」
「種族が違うと見分けがつきにくいわね」
「そうなるまでに時間がかかるわね」
「慣れるまではね」
そうなるとです、ビリーナとトロットはお互いにお話をしました。そして王様はカミーユにあらためて聞きました。
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