第3章:再会、繋がる絆
第76話「反撃の時」
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「それよりも、何があった。」
だが、そんな推察は後だ。アリシアは“こっちまでは”と言った。
つまり、他の所でも妨害がされていて、この様子では切羽詰まっているらしい。
『大変なんだよ!臨海公園で偽物が現れて、今は優輝達以外の皆は結界に囚われているの!通信が通じないし、皆ジュエルシードとの戦闘で疲弊してるから...早く援護に!』
「っ、わかった!すぐに向かう!」
僕と葵の偽物が相手で、疲弊している皆なら、相当危険だ。
僕らも椿とユーノがボロボロだが、それは向かう途中でできるだけ回復してもらおう。
「(こちらも少なからず疲弊しているなら、無駄な体力消費は控えたい。なら...。)」
その場で一際大きな剣を創造する。僕ら全員が刀身に乗れる程の大きさだ。
「皆。これに乗ってくれ。椿とユーノはこれで回復を。」
椿とユーノに回復魔法と霊術を使うための御札と魔力結晶を渡す。
「乗れって...一体何を...。」
「できるだけ消費は避けたい。これに乗って僕が飛ばす。」
「え、ええっ!?」
まぁ、驚くだろうな。でも、結構有効な手段だ。
「...もたもたしていられないわ。乗って。」
「奏はなんでそんなすんなりと乗っているの!?」
「これは...味わった事のない経験ね。」
奏はすぐ乗ってくれたが、椿でさえ苦笑い気味に遠慮している。
「急いでくれ。皆が危険なんだ。」
「わ、わかったよ。」
「仕方ないわね。」
皆が乗ったのを確認して、僕も先頭に乗る。
「僕が固定するから、安心してくれ。」
そういって僕は創造魔法で三人を紐で剣に固定する。
「...余計不安なんだけど。」
「...優輝を信じましょう。」
そのまま僕は剣を浮かせる。創造魔法で作ったから、この程度の操作は可能だ。
「方角は...あっちか...。距離を考えると角度は...よし。」
方角と角度を決め、一気に射出する!
「ぁああああああああ!?」
「っ....!っ....!」
案の定、ユーノの叫びが響く。椿も声を堪えていた。
「(結界があるのなら、それを破る準備もしておかないとな。)」
飛んでいる間も、僕は次の手を考える。
偽物は結界を張っているのだから、侵入するために術式を用意しなければならない。
「ユーノ!椿!できるだけ回復しておいてくれよ!」
「む、無茶言わないでよ!?」
「っ...慣れてきたわ...!」
「嘘!?」
経験の多い式姫だからか、椿が慣れる。
その事に驚くユーノ。
「...気を引き締めろ。ここからの戦いは、さっき以上に集中しなければならないと思え
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