第3章:再会、繋がる絆
第76話「反撃の時」
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ディダガーの展開だった。
「手荒い歓迎...だな!」
―――“ブラッディダガー”
僕が魔力結晶を取り出すと同時に、短剣が射出される。
被弾まで数秒とかからない。その間に僕は魔力結晶の魔力を開放し...。
「“創造開始”!!」
―――“ブラッディダガー”
瞬時にブラッディダガーの術式を解析・模倣し、同じ魔法で相殺する。
「....さっきまでとは、違うぞ?」
あっさりと魔法を凌いで、僕はそういう。
...力が漲る。無意識に掛けていたリミッターが解除されたからだろう。
「(だけど、それだけでは勝てない。リミッターが解けても、リンカーコアの負傷は健在。魔法において暴走体に勝つには、搦め手しかない。)」
距離が離れているが故、暴走体は再び遠距離魔法を使おうとする。
今度は砲撃魔法...その七連。
「なら...これでどうだ。」
対する僕が行った行動は、魔力結晶を三つ追加する事。
「(時間は掛けていられない。できるだけ短期決戦で決める!)」
さっき使った魔力と、魔力結晶三つの魔力を操る。
そして、七つの砲撃が放たれる。
―――“Regenbogen Strahl”
「なっ...!?」
「.....。」
ユーノの驚く声が聞こえる。
...ああ。確かに、普通なら驚くだろうな。
だけど、その七つの砲撃に、僕は手を翳し...。
「“解析”....お返しするぞ。」
―――“Regenbogen Strahl”
ほぼ同じ魔法を、魔力結晶の魔力を使って撃ち返す。
先ほどのブラッディダガーと同じ方法だ。
「奏、もう少し離れてくれ。」
「分かった...。」
相殺の際の煙幕で視界が遮られている内に、奏に指示を出しておく。
...さて、心置きなく戦うか。
「っ.....!」
霊力で足場を作り、それを利用して跳躍する。
それを認識した暴走体はすぐさま赤い短剣を展開、僕に放ってくる。
「それぐらいの魔法は...。」
それを、僕は身を捻らせるようにしてほとんどを躱し、一部の短剣の柄を掴み...。
「余裕で返せる!」
魔法の術式を上書きし、自分のものにして投げ返す。
ブラッディダガーは被弾と同時に炸裂する魔法だが、その前に術式を改竄する事で、そっくりそのまま術者を僕に書き換えたのだ。それにより、爆発を防いだ。
「シッ!」
投げ返したブラッディダガーが目くらましとなり、死角に潜り込む。
そのままシャルを振る
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