第3章:再会、繋がる絆
第76話「反撃の時」
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=out side=
「ぐっ....!」
「ほら!どうした!」
海鳴臨海公園にある結界内にて、クロノ達は窮地に立たされていた。
「(強...すぎる...!)」
既にクロノは満身創痍。
今意識を保っているのは、クロノの他には光輝と優香、シグナム、なのは、神夜、リニス、はやての七人だけだった。
「どうした!そちらの方が数は上。なのにこの有様か!」
「くそが...!調子に乗りやがって...!」
しかも、既にはやてはまともな戦力にはならない。
リインフォースが庇った場面があったからこそ、今の今まで意識があっただけだった。
「はぁっ!」
「せいっ!」
「甘い...よっ!」
葵の偽物を相手取る優香と光輝も、ほとんどジリ貧だった。
シグナムを加えた三人掛かりでなお、押されていた。
むしろ、優輝の偽物との連携を分断させただけでもよく出来た方だ。
「(早く来てくれ優輝...!僕らでは、まだ荷が重すぎる...!)」
ジュエルシードからの連戦という事で、既にクロノ達全員が負傷している。
未だに拮抗できているのが奇跡という状態で、クロノはただ優輝達が早く来るのを祈るしかなかった。
=優輝side=
...まず、状況を分析する。
僕と奏はたった今暴走体が作り出した空間から脱出した。
万全とは言えないかもしれないが、少なくとも負傷はしていない。
しかし、椿とユーノはほぼ戦闘不能だ。
おそらく、僕らが中にいる間ずっと戦っていたのだろう。
ならば、やはり奏に守りを任せるのが当然か...。
「奏、二人は任せたぞ。」
「...うん。任された、優輝さん。」
今までの冷たい返事と全然違う事に、思わず顔がほころびそうになるが、何とか抑える。
「優輝...?まさか、一人で!?」
「その通りだ。ユーノ。二人とも十分戦った。後は僕に任せてくれ。」
二人とも相当ボロボロな所から、どれだけ辛い戦闘だったかが伺える。
だからこそ、二人はしばらく休ませるべきだと思った。
「でも優輝!一人でだなんて...!」
「...優輝、いいのね?」
「椿!?」
「...ああ。」
さすがに一人で戦わせられないというユーノを遮るように椿が言う。
それに答えるように一言返事をし、暴走体と向き直る。
「...さて、さっきぶりだな...!」
実際どれだけ時間が経ったのか知らないが、なんとなく暴走体にそう言う。
...が、返ってきたのは赤い短剣...ブラッ
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