暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
剣 〜捻れ蒟蒻の最後〜
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「ぐ・・・・ガッ・・・・・こんの・・・・・いい加減に・・・・・」


頭を押さえつけられ、のし掛かられ、無数の爪と牙に引っ掻かれながら蒔風がもう一度腕を伸ばした。



「いい加減にしろこの捻れコンニャクが!!!!!!」



バガァッ!!!!!



蒔風が右手に幻想殺しをまとわせて、蒔風曰く捻れコンニャクを殴りつけた。



ビシッ!!!!!



モノリスには一切の傷は着いていない。
だが、そんな音が空に響き、ダークローチが泡と消える。




キィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!




「グワッ!?」

「み、耳が・・・・・」

「なんだこの音!?」

「ぬああああ!?」

「うるっせぇ!!耳キーンだ!!ボケぇ!!!」



ガコン!!!



蒔風が再度殴りつけると、ついに大きなひびが入り、バガンッ!!!と割れてしまった。
それと同時に高音も止み、曇天だった空も雲が引いて日が射してきた。


「これは・・・・・(バシュゥ)統率者の意志が・・・消えた?」


相川がカテゴリー2、ヒューマンアンデットのカードにより、人間の姿に戻る。
その表情は非常に穏やかであり、闘争本能など微塵もありはしなかった。


「始!!!大丈夫か!?」

「剣崎・・・・これはいったい・・・・」

「あの人がやってくれたんだ!!!あの人が・・・あれ?名前なんて言ったっけ?」



そう言いながら剣崎と相川がモノリスのあった場所に目をやる。
戦闘で海岸から少し盛り上がった丘にまで移動していた二人なので、少し目を凝らせば見えた。


蒔風は片膝を地面に付け、全身や顔にひっかき傷があった。
その蒔風の傍らには橘と睦月がいた。


「蒔風!!」

「だ、大丈夫ですか!?」


「蒔風・・・でいいのか?」

「おお、剣崎さん!!大丈夫ですかね?」

「いや、歳近そうだし、俺のことは剣崎でもいいよ。んで・・・・蒔風!!ありがとうな!!!」

「オレからも・・・その・・・・・感謝する。だがお前は何者なんだ?統率者の石板を消し去るなんて・・・・・」



「オレ?もう説明すんの三回目だよ〜〜。むっちゃん、頼んでいい?」

「任せてください!!ってか、変な風に呼ぶにやめてくださいって何回言えばいいんですか!!!」

「何度でも蘇るさ!!!」


なんやかんやでギャイギャイと騒ぎ始める五人。




皆で虎太郎の家に行き、パーティーをしようとバイクにまたがる。
その道中、蒔風が一人ごちた。





(オレは・・・・きちんと救えてるよな?後
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