Ammo12。俺の妹達と祖父が常識人なはずがない!
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達を見ていればいいんだからね………………………」
話を逸らすしかねえぇえええええええええええ!!!!!!
「だが!ちょっと待て!!!!! それは人道的に! 人として間違っているぞ!!!! 新しい人形なら今度買ってやるから、な?」
「えー、にいにぃの人形がいい……」
「それじゃ、今度母さん達と買いに行こう! そうしよう」
「それは今の話と関係無いですよね? お兄ちゃん………………?」
話を逸らそうとしても駄目でした!
「にいにぃのお目目をまずは戴くね」
ドンッ!!!!!
「どわあ!!!!!」
壁に勢い良く水刃刀が突き刺さった。あと数センチ横だったら真面目に目玉をくりぬかれていたな。あ、危ねえ!
咄嗟に身体を傾けて回避した俺は立ち上がると、その場から逃げるように駆け出した。
「あ〜。逃げないでよ! にいにぃ」
「あっ、待って、お兄ちゃん」
これで逃げないバカがいたら俺は賞賛するね!!!!! もう駄目だ! 対応策がまるで思いつかん。
俺は自室を飛び出して走る。逃げるぞ! 全力で廊下を駆け出す。しかし、ただ走るだけではいずれ体力切れになるのは目に見えていたので、父さん達の寝室や書斎、整備室、地下訓練場、武器庫などに身を潜めて妹達から逃れようと必死に抵抗してみた。
……無駄だったけど。桜は電流の流れを操作して、俺が筋肉を動かした際に発生した微弱な電気信号をキャッチして居場所の特定をしたり、橘花なんて俺の体から流れる汗から画鋲サイズの棘を生み出してチクチク襲ってくるし。妹達との追いかけっこ兼かくれんぼはいろんな意味で刺激が強すぎる。
家の中でそんな妹達とのかくれんぼに興じていると。
ピンポーン……
インターフォンが鳴った。
「おお、神よ!!!」
ナイスタイミングだ!
テラス神よ! ちゃんと見ててくれてるんだな。
「ほらお客さんだ! 出たら後でお前らの好きにされるから! ほら早く!」
「仕方ないですね……いいところだったのに」
「……むー。まぁ、お客さんは放っておけないしね。それじゃあ、にいにぃのお目目と手と足はあとでちょうだいね?」
「解かった。解ったから! だから水刃刀はしまってくれー。いいな??」
「やったー! これでにいにぃ似のお人形が作れるー!!!」
「……ふう。では、行きましょうか?」
渋々仕方なく、玄関に向かった妹達の後を追う。
いや、一人残ろうとしたら妹達から殺気が籠められた視線を向けられたからな。
そして、玄関まで来たのだが……俺は頭を抱えていた。俺のこの姿はこの世界が終わる事を知って悲観している人間の様だ。玄関を開けた
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