Ammo12。俺の妹達と祖父が常識人なはずがない!
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できないのだ。
俺は妹達の目を盗み、こっそり自室に戻って精神を落ち着かせる。その際に床に落ちている妹達の一撃によって真っ二つに破壊された携帯を見た。
「なんだこれ.....」
拾い上げた携帯電話の残骸。ただの携帯にしか見えないが、バッテリーパックの裏の横辺りに何か装置みたいなものが。取り外してかざしてみる。まさか……
「盗聴器か? これ……」
用意周到である。まさか、ここまでやるとは。ヤンデレは恐ろしい。本当に7歳なのか、俺の妹達は? 今度から気をつけなければ。ヤバいぞ。これ。あと、壊された扉も何とかしないと。
「お兄ちゃん……?」
「……っ??」
背後から突然名を呼ばれた俺は後ろを振り向いた。そこにはリビングにいたはずの妹達の姿があった。俺は桜達の顔を見て思わず顔を引き攣らしてしまう。二人は漆黒の笑顔を浮かべていたからだ。なんでだよ??
「にいにぃ、やっぱりさっきの電話の娘の方がいいんだー」
「突然、来て何を言ってるんだ? 意味がわからん。というか、何故わかった?」
「ハッキングです。お兄ちゃんを監視する為の!」
「.....」
それ言っちゃいますか。ハッキングって。お前、能力の使い道を思いっきり誤ってますねセニョリータ。確かに俺の脳波を読み取って思考を読めるくらいの力があればそういう事も楽勝だろうけど。
「どうしたのですか? お兄ちゃん? さっきの電話の女の方が私よりも大切なの? って聞いてるんだよ? お兄ちゃん……………………………?」
「……」
汗が止まらん。暑くもないのに。こんなに冷や汗かいたこと今まであったか? ……結構、あったような気がするな。そんなことを思っていると、俺が手に持っていた真っ二つになった携帯に電撃が直撃した。飛来した電撃によりバラバラにぶっ壊れた。能力を使い過ぎた代償か、桜の口から血液が滴り落ちて俺の布団にシミを作っていった。俺は口を半開きにする。
「お兄ちゃん……答えてください。私達以外の女性が大切なんですか? 私達が大切なんですか?
どっちなんです、お兄ちゃん?」
「勿論! 家族が大切だ!!!!!」
「うんうん! ……そうですよね。ですが、お兄ちゃん。私達、ちょっともう許せそうにありません」
「……?」
っ??
桜が呟いた直後、俺は壁際まで橘花によって追いやられた。すると、橘花は水刃刀を発生させた。それからギラリと鋭く光る水でできた刀身を嘗める。 ひぃ!!!?
「にいにぃがこういう行動ができない様にお目目……手足を分別しようかな! そしてそれでお人形を作って私の部屋に飾るの! にいにぃはいつまでも私
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