Ammo11。俺の妹達がこんなにブラコンなはずがない!
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ちゃダメだよ、にいにぃ!」
「あほか! 避けなかったら死ぬわ!」
なんなのもう。ルーマニアで危険な目にあったばかりなのに、日本に帰ってきてまで、また死にそうな目に遭うとか、俺の人生どうなってんの?
俺をこんな危険な世界に転生させるとか、あの神バカなの? 死ぬの?
妹に真っ二つにされて死ぬとか、いくら妹の事を(家族として)愛していると言ってもそれはごめんこうむりたい。
だから、ここは全力で逃げる!
そう思って逃走しようとした俺だったが……。
ビリッ!
体が痺れて動かない。
これは……まさか??
「ダメですよー。お兄ちゃんが避けたら、半分こできないじゃないですか?」
俺の前に……プンスカと、頬を膨らませた可愛い、可愛い妹様が仁王立ちで立ち塞がる。
いや……桜さんや。半分こしたらお兄ちゃん死んでしまうのですが……。
「心臓が停まっても、お母さんに頼んでマッサージしてもらいます」
「そういう問題じゃねえだろう??」
確かに、心臓が停まったくらいなら、あの人なら電流流して蘇生とか出来るだろうけど。
『死んでも生き還れば問題ない』とか、その考え……ああ、全く『普通』じゃない!
というか、真っ二つになったら心臓マッサージ意味ねえし。
「あっ……そうですね」
そうだろ、そうだろう。
……うん?
「あれ? 俺、今……声に出してたか?」
「いいえ。お兄ちゃんの脳波を読みました」
「そんなこと出来んの?」
「血が繋がった妹ですから!」
何それ、怖い。
妹には兄の思考を読み取る力とか、デフォルトされてんの?
「愛の力です」
「そんな重たい愛はいらねえ!」
クソ、帰国早々、なんで俺はこんな目に遭わんといけないんだ!
義妹に切断されかけるとか、実妹にビリビリされてショック死の危機有りとか、災難過ぎる。
だが……桜が電撃系の能力者でよかった。
アレを使えるからな!
よし、来た。
バチッ、バチバチッ!
「え? ……これは」
気づいたみたいだな。だけど遅い。
『雷神』モードの俺には誰も追いつけねえ!
電撃を受けることで身体強化する技『雷神』。
それを使って桜達から逃走を図る。
玄関から外に出ようと駆け出したが……ぶよん、と見えない『壁』に阻まれて外には出れない。
これは?
「念のため、『結界』を張っておいて正解でした」
そう呟く、桜の周りには折り鶴が浮んでいた。
あれは……確か、母親に教わっていた式神ってやつか。
「ちぃ、超能力とかって本当厄介だな……」
と言う俺も左手に超能力を宿しているわけだが……まあ、家族には話していないからな。
話すべきか、迷っているというのが一番の理
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