暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1543話
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は俺の髪を撫でながら笑みを浮かべる。

「あたしから見ても、アクセルは十分にサリィに優しいと思ったけどね。……もう少しあたし達に優しくしてくれてもいいと思うんだけど?」
「そうか? うーん……なら、今度暇が出来たら3人で海水浴にでも行くか?」
「海水浴って……まだ4月よ?」

 溜息と共に呟く凛だったが、何もここ……ヨーロッパで海水浴に行きたいとは言ってない。

「別にここじゃなくても、常夏の島辺りは探せば幾らでもあるだろ」
「ふーん、それはいいかもね。……でも、アクセルが期待しているのは、私達と一緒に泳ぐ事よりも私達の水着姿でしょ?」
「それは否定しない」

 即座に凛に返すと、俺の頭を撫でていた綾子が軽く頭を叩いてくる。

「少しは否定しなさいよ」
「そうか? 凛と綾子の水着姿を見れるんだから、それが楽しみじゃなくて何だって言うんだよ?」
「……全く……」

 ふて腐れたように視線を逸らす綾子だったが、頬が真っ赤になっているのを隠す事は出来ない。
 何だかんだと、突発的な事態には弱いんだよな。
 そういうところが綾子らしくていいんだが。
 凛の方はと視線を向けると、綾子程にではないがやっぱり照れくさかったのか、頬を薄らと赤く染めている姿が見える。

「ま、海水浴に行くにしても、暫くは忙しいからもう少し後になるけどな。それこそ、夏くらいになればこっちも暇になるかもしれない……うん?」

 衝撃を感じ、ふと言葉を止める。
 勿論実際にこの基地に何か衝撃があったのではなく、少し離れた位置で起きた衝撃がこちらに伝わってきたといった感じだ。
 綾子の膝枕から起き上がり……同時に部屋の通信機が着信の音を鳴らす。
 俺が立ち上がった時には、既に凛も綾子も歴戦の戦士――魔術師含むだが――の顔付きへと変わっていた。
 俺もまた意識を切り替えながら、通信機を取る。
 映像モニタ付きの通信機に映ったのは、サリィ。

『アクセル代表、現在この基地の隣にある軍港にてガンダムの襲撃が起きています!』
「……へぇ」
『それで、アクセル代表に出撃して欲しいと要請が来ているのですが、どうしますか?』

 サリィの言葉に、俺は笑みを浮かべて頷くのだった。
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