ガンダムW
1543話
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強力なMSだが、真っ正面から立ち向かって質で量を凌駕するという訳にはいかない。今までそれが成功してきたのは、単独の……それも奇襲だからだ」
もっとも、カトルみたいにマグアナックと協力して動いているMSもいるんだが。
組織戦に長けたMSはないと表現したが、サンドロックは別だな。
単機の攻撃力という面では恐らくガンダムの中で最低レベルだろうけど……原作では最終的にガンダム達を指揮してたし。
「ま、奇襲が有効なのは間違いないよな」
しみじみと綾子が呟くが、その辺は聖杯戦争やそれが終わった後での色々なゴタゴタで経験にしてきた事なのだろう。
「正面からぶつかればガンダムは負ける。それが分かってるから、ガンダムも奇襲を前提としているんだろ」
そんな風に話しながら時間を潰し……やがて輸送機は予定通りに一夜を過ごす為の基地へと到着する。
既に外は薄暗くなっており、夜と呼ぶのに相応しい時間だ。
ノベンタやセプテム、ベンティ直属の命令でこうして査察に向かっているので、当然寄った基地での待遇も最高のものだった。
……まぁ、連合軍の軍服を着ているサリィはともかく、俺達は最初胡乱な目で見られたが。
それでもサリィからノベンタ直属の傭兵部隊だと聞かされれば、向こうも妙な真似は出来ない。
夕食も豪華な料理が用意され、折角だからと俺は思う存分食べまくる。
俺達を接待したお偉いさんの頬が若干引き攣っていたが……まぁ、料理自体は美味かったので問題はない。
「では、明日は午前7時に出発しますので、それまでに準備の方は整えておいて下さい」
サリィの言葉に頷き、その場で解散となる。
もっとも、まさか夜遊びをするような時間がある訳でもないし、大人しく部屋に戻るだけだが。
当然ながらと言うべきか、残念ながらと言うべきか、俺と凛、綾子の部屋は別々となっている。
その辺は少し残念だったが……しょうがないと言えばしょうがない。
まさか自分達の拠点でもない場所でそういう行為をする訳にもいかないし。
それでも恋人同士の時間を過ごすという事で、俺に用意された部屋に凛と綾子がやってきた。
別に何か特別な事をする訳でもなく、ただ3人で話したりするだけだ。
「アクセル、サリィに随分と親切だったわね」
食後の紅茶を飲みながら、凛がそう告げる。
言葉では文句を言っているが、凛が俺を見る目には笑みが篭もっている。
……最初にサリィと会った時は、色々と怪しんでいた筈なんだが。
今日1日でサリィを俺が口説かないという確信でも得たのか?
「そんなに親切って訳じゃないと思うけどな」
そう答える俺は、綾子の膝の感触を後頭部に感じながら言葉を返す。
俗に言う、膝枕という奴だ。
そして綾子
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