ガンダムW
1543話
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り心配しなくてもいいんだよな?」
何の事を言っているのか分かったのだろう。サリィは一瞬だけ表情を引き締めた後で頷く。
「はい。ガンダムが現れたとしても物量で対処する事になるでしょう。また、その際にはアクセル代表にも期待したいのですが? 私が聞いたところでは、アクセル代表のトールギスは単機でガンダムと互角に戦えるという話ですし」
「ああ、そうだな。もしそこにガンダムが出現すれば、こちらも対抗する事になるだろう」
呟き、一瞬だけ綾子の方に視線を向ける。
今回綾子が持ってきているのは、トーラス……ではなく、エアリーズだ。
残念ながら、トーラスの地上用への改修は未だに終わっていない。
この辺も連合軍の技術力が低いと言わざるを得ない理由か。
トーラス本体の方はそれ程時間が掛からずに改修が完成するらしいが、トーラスカノンが問題だ。
ともあれ、そんな理由から今回の査察には綾子の機体としてエアリーズが持ち込まれている。
今の綾子の腕は、連合軍の精鋭部隊……俺と模擬戦を行っていた者達と遜色ない。
この短時間でここまで技量が上がるというのは、連合軍の軍人にとっては信じられないものだろう。
一緒に組んで俺のトールギスに戦いを挑んでいても……いや、だからこそ自分達の連携を崩さない綾子の技量は、連合軍のエアリーズパイロットにとっては驚くべきものだった。
……まぁ、精鋭と言ってもあくまでも一般の兵士の精鋭だ。
連合軍ではなくOZの方にも目を向ければ、中の上……いや、上の下まではいけるか?
そんなところだ。
とてもではないがゼクスのようなエースパイロットには及ばない。
もっとも、それは俺も元から織り込み済みだが。
「そうして貰えると助かります。では……何か質問があったら、聞いて下さい」
笑みを浮かべ、サリィが去って行く。
それを見送った俺達は、MSを高速輸送機に運び入れるべく準備を開始する。
……まぁ、サリィについてどこか疑わしげな視線を向けられながらだが。
高速輸送機が旅立ってから、数時間。
現在客席……と呼べる程に広くはないが、ともあれ俺達はそこで寛いでいた。
幸いガンダムに襲われるような事も、今のところはない。
この高速輸送機はOZではなく連合の所属だから、何か妙な事がない限りは安心だろうが。
「アクセル代表、ガンダム……についてどう思います?」
座席に座って世間話をしていた、俺、綾子、凛、サリィ。
そんな中で、不意にサリィがガンダムについて話を振ってくる。
「ガンダム? 何でまた急に俺にそんな事を?」
サリィがガンダムについて興味を抱いているのは知っている。
いや、正確にはガンダムのパイロットに、か。
ヒイロ
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