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提督はBarにいる。
提督の採用テスト・問2-2
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艦『早霜』の最期を看取ったのは、那智の水偵だったそうだ。それでときどき、水偵が飛んでいると眩しそうに空を見上げている事がある、と早霜の姉である夕雲から報告は受けていた。…そうだ、私にいい考えがある。

「おぉ、丁度いい所に来たなぁ二人とも。…実はな、今新しくウチの店にバイト入れようと思ってな?」

「ほぅ?」

 興味津々、といった様子の那智が早霜の目の前に座る。木曾は俺を挟んで那智の向かいに座る。

「そこで、だ。二人は中々酒の好みは五月蝿いだろ?だから、バイト候補の早霜の試験に付き合ってくんねぇか?」

 えっ、と驚いた様子の早霜。動揺が隠せない、といった感じだ。

『おい待て提督、どういうこった?』

 俺の耳元で木曾がこしょこしょと話しかけてきた。やめろよ、くすぐってぇわ。

『説明は後だ、今は取り敢えず話を合わせろ。』

『……解った、キッチリ聞くからな?』

 こういう時の理解力の高い奴は助かるぜ。

「あ〜、那知さん。折角だ、俺達も早霜の試験に協力してやろうぜ。」

「フフ、私も構わんさ。但し、評価に手抜きはしないからな。全力で来い、早霜!」

「ひゃ、ひゃいっ!」

 あ、噛んだ。なんだこの可愛い生き物。
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