提督の採用テスト・問2-2
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
艦『早霜』の最期を看取ったのは、那智の水偵だったそうだ。それでときどき、水偵が飛んでいると眩しそうに空を見上げている事がある、と早霜の姉である夕雲から報告は受けていた。…そうだ、私にいい考えがある。
「おぉ、丁度いい所に来たなぁ二人とも。…実はな、今新しくウチの店にバイト入れようと思ってな?」
「ほぅ?」
興味津々、といった様子の那智が早霜の目の前に座る。木曾は俺を挟んで那智の向かいに座る。
「そこで、だ。二人は中々酒の好みは五月蝿いだろ?だから、バイト候補の早霜の試験に付き合ってくんねぇか?」
えっ、と驚いた様子の早霜。動揺が隠せない、といった感じだ。
『おい待て提督、どういうこった?』
俺の耳元で木曾がこしょこしょと話しかけてきた。やめろよ、くすぐってぇわ。
『説明は後だ、今は取り敢えず話を合わせろ。』
『……解った、キッチリ聞くからな?』
こういう時の理解力の高い奴は助かるぜ。
「あ〜、那知さん。折角だ、俺達も早霜の試験に協力してやろうぜ。」
「フフ、私も構わんさ。但し、評価に手抜きはしないからな。全力で来い、早霜!」
「ひゃ、ひゃいっ!」
あ、噛んだ。なんだこの可愛い生き物。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ