第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜蒔風、世界と繋がるのこと〜
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?」
星が叫ぶ。
その眼は潤む。
どれだけ恐ろしい敵を前にしても臆することのなかった少女が、未来の自分の姿を考えて恐れて泣いた。
「だから言っただろ?・・・・・オレに惚れてもロクなことがない・・・・ってな」
[Gate Open---KOIHIME†MUSOU]
「ま、待ってくれ!!」
「なんだよ一刀」
「星を・・・・連れて行ってやってくれ!!!」
「無理。じゃね」
蒔風はどこまでもそっけない。
そんな蒔風の背中を掴み、星が言った。
「いいでしょう・・・・あなたは世界をめぐる・・・ならば私もその方法を探しましょう。そしてあなたに追いついて見せる!!!!」
「できねえよ。オレがめぐる世界層はかなりの高層になる。外史とかの比じゃねぇぞ」
「それでも、追いついて見せます。恋する乙女は恐ろしいのですよ?貂蝉でも主でもなんでも使ってでも、あなたに追いついて見せる・・・・・・!!!!」
「やめとけやめとけ」
そう言って蒔風がゲートに歩く。
「オレは異端者だ。その領域に踏み込むことはオレが許さない、ッてかして欲しくない。オレのために・・・・世界からハブられる奴なんか見たくないんだ」
「舜・・・・・」
「と、言うわけで蒔風さんはここでバイなら〜〜」
そう言いながら蒔風がくるりとターンして言った。
「やはり愛紗の方が大きいな・・・・いや、あのごめ・・・うをおおおお!?」
「早く行ってしまえええええええ!!!!!」
イスを投げつけようと持ちあげた星に追い立てられるように蒔風がゲートに消える。
それを見届け、静かに椅子を下ろしてそれに座る星。
「よかったのか?」
「ふ、次に会った時にもっといい女になって今の事を後悔させてやりますよ・・・・ふふ、ふふふふふ・・・・・・う・・・あっはっはっはっはっは!!!!!!」
そう言って笑いながら保健室を出て行く星。
「無理しちゃって・・・・」
「でも、あの人はまた来るんですか?」
「それはわからないよ。でもこの世界はどうやら俺の都合よくなってくれるところはまだあるみたいなんだ。そしてオレの「都合がいい」の中には星の笑顔と蒔風の幸せもある。だから・・・・・」
「ふふっ、お優しいですね、ご主人様は」
「ありがとう月。さ、俺たちも行こう。みんなにこの世界のいろいろなことを説明しなきゃいけないしな。知識だけじゃわからないだろうし」
そう言って一刀と月も出て行く。
保健室が静かになり、この世界はより一層にぎやかになっていくだろう。
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