暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜蒔風、世界と繋がるのこと〜
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当たらずとも、腕を曲げて肘を「奴」の顔面にめり込ませる蒔風。


「奴」がのけ反り、蒔風が衝撃に耐える。
「奴」が顔を起こした所にもう一発、更にそこから攻撃をやめない蒔風の拳や足が「奴」に襲いかかる。


「がっお!?ぐっ、ヌ、おがっ!?」


胸板を強打し、鳩尾にめり込ませ、脛を割って、腕関節をへし折った。
眉間に中指を少し出した拳で殴り、エルボーを後ろ首にぶちかまし、踵落としを脳天に炸裂させる。


「いっが!?おおおおおおお!?」


ドゴ!!バキ!!!ゴゴゴゴン!!!!ゴキャァ!!!


蒔風の猛攻が「奴」に襲いかかり、最後に中段突きで吹っ飛ばしてその体が木々をなぎ倒して林に突っ込む。



「フゥっ!!!・・・・・我が武、未だ衰えを知らず!!!!」


蒔風が残心し、静かに構えを変える。
そう、まだ終わってはいない。構えを解くことはできない。


腰を落とし、両腕を前に突き出して反身になる。


そして・・・・・・来た




「超三連!突き蹴りチョォップ!!!!!!!」


木々の倒れる林の中から「奴」が飛び出して言った通りの順番に回転しながら一撃ずつ攻撃を仕掛けてきた。

蒔風がその三連撃を腕で受け止め、そこからロー、ミドル、ハイと順に上げていきながら右で放つ蹴りの反撃。

しかし今度は「奴」がそれを足で受け止め、さらに反対の足で反撃してきた。

それをあえて受けて脇に抑え込み、投げ飛ばそうとした瞬間、「奴」が反対の足で蒔風の胸を蹴り飛ばそうとしてくる。
蒔風はとっさに脇に挟んでいた足を放し、握る形でその蹴りを止め、そのままブン回して地面に叩きつけるように投げた。

だが「奴」はというと地面を転がり、足を回し、その衝撃を無散させ、さらには回転による蹴りで蒔風の足元をすくう。


蒔風も黙ってそれを食らう男ではない。
ジャンプして「奴」の首に絡みつき、「奴」自身の回転とは逆に回る。


「ぐっ、フッぉア!!!!」


このままでは首がへし折られる、と直感した「奴」が回転を止めて蒔風の髪を掴む。
そして思いっきり引っぺがすように背中から投げ飛ばす。


「(ダンッ!!ズザザザザザザッ!!!)いったぁ!?ハゲたらどーすんだこら!!!」

「こっちは首取れそうになってんだぞ!!!!」

「し、る、か!!!!」


ドウッ!!!


蒔風が飛び出し、「奴」に腕を突き出す。
身体を返して立ち位置を変えるようにそれをかわした「奴」に、蒔風が着地してからジャンプして二連蹴りを放つ。
それを両腕で受け、ハイキックを繰り出す「奴」。

蒔風がそれを屈んでかわすが、「奴」はそのまま回転して踵を起き上がった蒔風の
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