第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜北郷、援軍に助けられるのこと〜
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」
「ここは通しませんよ!」
蒔風と一刀は階段を二十段か三十段くらい登ったところで于吉と向き合う。
下方では愛紗と春蘭が白装束が来ないように迎撃し、さらに下方には凄まじい戦闘が繰り広げられている。
「舜!!早くしろ!!」
「この数は・・・・・やばい!!」
「一点突破する!朱雀!!」
蒔風が朱雀を呼び、手をかざす。
その手に飛び込んだ朱雀は姿を変え、その朱雀槍を握り締め、蒔風が于吉に突進していった。
朱雀が尋常ならざる鋭さにて、于吉の障壁を突き砕く。
ついに于吉がその場から動き、蒔風の突進が于吉の立っていた階段を吹き飛ばした。
ガラガラガラ、と岩が崩れ落ち、会談だった地面の下に何かが見える。
ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン・・・・・・・・・・・・・・
それは巨大な機械だった。
それ一つで工場一つ動かずほどの動力をもった機械が、大地から何かを吸い上げていた。
「これはっ!?ッ!?」
「見ましたね?そう!!これこそがあるお方からの贈り物!!!大地の龍脈を吸い上げ、それを力となす機械(システム)!!!!これを破壊されればこの場では我らの負けですからね。守らせてもらいましょう!!!!」
と、眼下で戦闘をしていた白装束どもが三カ所に集まっていく。
そして次々と併合し、その体が徐々に巨大なものとなっていく。
「な・・・・・・なん、なん、なん・・・・・・」
「さぁ!!北郷軍も、魏軍も!!!押しつぶしてしまいなさい!!!!」
「なんじゃこりゃーーーー!?」
出来上がっていく、三体の巨人白装束。
その三人の巨人が周囲を蹂躙する。
北郷、魏、両軍ともその三体に疾走するが、わずかに斬り出せるのはほんの数体分のみ。
戦いが長引いたせいで、負傷者が出、とてもじゃないが人数が間に合わない!!!!
「今すぐこれを!!!!!」
「させませんよ!!!」
機械に走る蒔風の目の前に、三体のうち一体が手のひらを落とす。
そしてそのまま階段の蒔風たちに覆いかぶさるようにして機械を守る。
「こんなんで・・・・止められるとでも思ってんのかぁ!?」
「今それを放てば階段は崩れ、頂上まで無くなりますよ!!?登るすべを失いますが、それでいいのですか!?」
蒔風が力を込め、その手に獄炎を溜めこむが、于吉のその言葉にビタリと止まる。
于吉の言うことももっともである。
さらに言うならば一点を打ち抜く絶光などを放てばその部分だけ修復して立ち上がるだろう。
しかもそれで倒れてしまったら一刀達はぺしゃんこだ。
それを支えられても、その間に回復されては意味がない。
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