暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
恋姫†無双 〜無限の人製?〜
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「花吹雪!!」

ドゴォア!!


斬撃が吹き荒れ、周囲を飲み込む。
蒔風の「鎌鼬斬演舞」が白装束たちを消し去っていく。

その光景を見て一瞬焦った于吉だが、

「ですが・・・・・一人でこの数を消し切れますかな?」

幾ら蒔風が暴れても如何せん相手は幾十万の人形。
消し切るまで何時間とかかるだろうし、その間に人形をまた作り出されたらいたちごっこだ。



(VS大軍勢ってのは初めてだが、これはこれで面倒だな。一気に吹き飛ばすと地形かわって寺殿まで無くなっちまうし。ま、面白い経験が出来たと思えばそれでいっか)


さらに蒔風が花吹雪から津波、秋風、霜柱と続け、人形どもを削っていく。

(あの男、一体何者でしょう。たしかこの外史においてイレギュラーは北郷一刀のみのはず・・・・む?)



そこで蒔風が峡谷から飛び出て荒野に立った。

何人かの白装束が追って行こうとするのを于吉が止める。
彼等の指命はここで北郷一刀を待ち、殺すこと。
わざわざここから出ずとも、来るのを待てばいいのだから。



「流石に追ってはこないか。まあいいや、っと!それなら引きずり出すだけだ」

蒔風が両拳で地面を殴りつける。
すると、地面がグワッ!!と起き上がってきた。


畳返し


蒔風の技術の一つだが、今回は大きさが違う。


高さにして数十メートル。
見上げれば首が痛くなる高さだ。

それだけの地面が今、広大な荒野にそびえ立っていた。


それに蒔風が手を当てて能力を発動させる!!

「混闇陣!!」


ズルッ!グバァ!!


巨大畳返しの表面が混闇に包まれる。
混闇は引き付ける重量の力。
それをこうしたらどうなるかは・・・・・あまりにも明白だ。


「うわぁぁぁぁあああああ!!」
「ああああああああああああ!!」
「ぐおおおおおおおおおおおおお!!」


白装束達が次々と宙を舞って、落下するように混闇陣に引っ張られて峡谷から引きずり出されていく。


「そぉら!まだまだまだまだまだぁ!!」


さらに同様のものを幾つかブチ立てていく蒔風。
それによってほとんどすべての白装束が峡谷からいなくなった。

巨大畳返しの一面にびっしりの白装束。
正直気持ち悪い


「む?これはまずいです」


なんでもないように言う于吉。
だが、その瞳には少しだけ焦りが見えた。



「さ、チェックメイトだ」


ウォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!


蒔風が腕をスッ、と降ろすと巨大畳返しが白装束ども側に向かってぐらりと倒れていき、そもまま白装束を潰して消し去る。


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