第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#34
星魔の絶戦 千変VS星の白金U〜Heart Of Connect〜
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志を無視して咄嗟の事態にも対応できる。
コレは彼女生来の人格、 「依存心」 が強い部分がスタンドの機能として
現れたモノだが長所と短所は表裏一体、小心なる者はそれ故に、
自身が傷つくことを何よりも厭う。
スタンド操作の基本、そして重点は此処に、
「弱点」 は消そうとするのではなく受け入れるコトによって
初めてその解決策を見いだす事ができるのだ。
最早明白なる燐子トラップ、法儀を構成する燐子を護るのも同様に燐子。
しかし生前、燐子造りの天才と呼ばれた
“狩人” フリアグネの 「遺作」 故に
その質、量共に他の徒の追随を許さない。
第一陣が滅びれば息をつく間もなく二陣、三陣の同時展開、
再びサークルから次々と沸き出す異形の群が少女へと執拗に襲い掛かる。
「ひっ――!」
安堵する暇も与えられず怯える少女をスタンドが抱き上げ、
両翼で大切に庇護しながら後方へ跳躍。
発動してしまえば射程距離は関係ないので武器を振り上げた燐子の群は、
数の暴力に促されるまま統制の取れた動きでエントランス先の二人 (?) へ迫る。
それを押し止めるように、一度 『聖 光 の 運 命』 が
拳を素振り、所謂空拳を撃つ。
無論この数の前には威嚇にすらならないが、彼女(?)の思惑は別の処に、
“終わっているコト” に対する 「保険」 のようなモノだった。
拳の軌跡、その威力が最大となる末端部にとぴしりと「固定」された瑠璃色の光。
その表面にごく小さく、10と記された数字、9,8,7と時の流れと共に減っていき、
その現象と反比例して光はジワジワと膨張していく。
さながら、時限式の 「爆弾」 を想起させる危うさ、
ソレと同様のモノが前方に多数、撃った数だけ、連打に織り交ぜた数だけ、
『時間差』 となって殺到する燐子達の中心でゼロを差す。
ヴァッッッッッッッッッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ
ォォォォォォォ―――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!
瞬時に巻き起こった瑠璃色の累乗大誘爆。
元の威力の分だけ、経過した時間の分だけ、
何より逃げ場のない内部爆発だった為、
本来の爆弾を遙かに上回る恐るべき殺傷力。
コレが、少女吉田 一美の持つスタンド、
『聖 光 の 運 命』 の能力。
臆病であるが故に、気弱であるが為に、
「抑圧」 された感情はある日途轍もない爆発力を伴って
自分を傷つける一切を破壊する。
善い、悪いは関係ない、ただ、追い詰められた “弱者の一撃” と云うモノは、
アノ統世王 『DIO』 を
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