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衛宮士郎の新たなる道
第19話 復讐の途上で
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での爆発の調査について報告し終えていた。

 「うむ。だが監視衛星に引っかかっていなかったと言う事はステルスだろうが、そんなものはそこらの富裕層でもそうたやすく所持しているとは考えにくいが・・・・・・ドイツ軍か?」

 英雄に疑われても仕方ない事をドイツ軍――――と言うか、フランク・フリードリヒの下の部隊はしているのだ。
 親馬鹿が行き過ぎて、クリスの護衛に一番頼りになる部下を隣のクラスに留学させるなどしているのだ。
 だがそれ以上に、その部下を留学させるときには多くの他の部下を学園の周りに待機させた挙句、上空にはステルス機まで持ち出したのだ。
 その常軌を逸した行動が在っては英雄の疑問も当然であった。
 しかし――――。

 「その可能性もあるだろうと既にフリードリヒ中将に連絡を取りましたが、あちらでは無いようです。ただ・・・」
 「ん?」
 「この件とは関係ないと思いますが、今現在川神に駐屯しているドイツの猟犬部隊のマルギッテ少尉を始めとする数人が、冬木の藤村組に向かっていると別の報告で上がっています」

 言外に対応を求められている英雄だが、現在の藤村組に対する方針は決まっている。

 「藤村組からの連絡が無い限り、九鬼は冬木市に対して不干渉を貫く。その方針に今も変わりはないだが――――大勢の民に被害が起きればその限りでは無いと、伝えておいてくれ」
 「承知いたしました」
 「失礼いたします、英雄様」

 2人が会議室から出た直後、一気に不景気そうな顔をする英雄。
 英雄にも解っているのだ。最近の不可思議で説明不能な事件や事故。そして今も周辺で漂う不気味な雰囲気。
 故に祈る。神に?否!英雄が祈りを向けるのは、人目を盗んで時々屋上で昼食を共にする歳一つ上の友である、衛宮士郎にだ。

 「信じているぞ、士郎。お前ならこの事態を何とかしてくれると・・・!」

 それまでの不景気な表情を一転して、何時もの自信に満ちた顔に戻る。
 それは士郎への信頼の証でもあった。


 −Interlude−


 藤村組はこの事態において、士郎達3人は当然敵の一行を向かい打つべく標的を集めた別の場所に出向いており、これをクリアしない限り学園を休むつもりだ。
 スカサハは戦闘できるエリアが限られている為、必然的に衛宮邸で結界感知に集中している。
 そして魔術を知り得ている利信と和成の2人は、東と西に分かれて柔軟に対応できるように配置についていた。
 そんな緊迫感漂い他に構っている心の暇など無いと言うのに、藤村組の本邸にはアポなしの客が来ていた。

 (何なのでしょうか。この殺気じみた空気は・・・)

 クリス護衛のために駐屯している猟犬部隊の内、隊長であるマルギッテ以下5人(門前に5人の計11人
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