ガンダムW
1542話
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出来ない。
綾子はそれなりにゲームとかしていたみたいだから、MSにもあっさりと順応出来たが、それだってパイロット的な意味での順応であって、技術者的な意味ではない。
凛にいたっては、言うまでもないだろう。……それこそ、凛にMSの改修作業をするように言ったら、気が付けばMSが壊れてどうしようもなくなっていても驚かない。
俺も一応士官学校で多少の技術的な事は習っているが、あくまでも基本的な事くらいだ。
シャドウミラーの技術班辺りがいれば全く問題なくその辺は解決したんだろうが、今はそれを言っても意味がないだろう。
そうなると、残るのはこの世界の技術者。
……ハワードに頼めば一番手っ取り早いんだろうが、今の俺は連合軍の傭兵部隊だ。
フリーだった以前とは違い、デュオを手助けしている今のハワードが俺に協力するのは難しい。
一応OZを敵対視しているというのは知っている筈だが。
ともあれ、そんな理由もあって現在頼れるのはハワードやその部下達に比べると大きく能力が劣る連合軍の技術者達しかいない。
まぁ、能力が劣るといっても一流の技術は持っているんだが。
そもそも、原作ではOZの技術者達が1ヶ月近く掛かった修理を1週間も掛からずに終わらせたハワードが異常としか言いようがない。
それにトーラスの譲渡に関しては、絶対にOZがやってくるとは思っていたんだよな。
基本的に態度が強硬的なセプテムだ。トーラスの譲渡を断れば、必ず敵視される事になる。
オペレーション・デイブレイク前のこの時期に、そんな真似は絶対に避けたいだろうからな。
「それで、トーラスを受け取った時に思ったのだが……OZが何か妙だという印象を受けてな。その辺をアクセルがどう思っているのか聞きたいと思ってノベンタ元帥に呼んで貰った訳だ」
……まさか、セプテムがOZから何かを感じ取るとはな。
伊達に将軍の地位にいる訳じゃないって事か。
「勿論今日ここにアクセルを呼んだのは、それ以外にも理由があるんだが」
「それ以外にも理由?」
「ああ。実はOZの基地に査察を行うことになった。それについていって欲しい」
「……は?」
セプテムの言葉に、視線をノベンタに向ける。
もしかしてセプテムが勝手に言っているだけではないかと、そう思ったからだ。
だが、視線を向けられたノベンタは頷いてから口を開く。
「アクセル、私もセプテム将軍と同じ意見だ。君が使用しているトールギスの件を知ってからのOZの行動には、些か不審な点がある」
なるほど。原作ではOZがオペレーション・デイブレイクを行うまでは秘密裏にその準備を進めてきた。
この世界でも本来はそうなる筈だったのだが、そこに俺が介入した事で、原作と比べて歴史の流れが大きく変わった訳か。
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