暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1542話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
出してきた手を、俺も握り返す。
 原作では、ベンティはノベンタと同じくコロニーとの融和姿勢を全面に押し出ている人物だった筈だ。
 ……正直なところ、トップ3のうちの2人が穏健派と呼べる人物なのに、何故連合軍が軍拡主義になっているのかは疑問だ。
 ノベンタやベンティよりも前に今の地位にいた者達がセプテムと同じように強硬派だったのか。

「知ってるようだが、改めて自己紹介させて貰う。傭兵団シャドウミラー代表、アクセル・アルマーだ」

 俺の名前を呼んだのだから、当然ベンティも俺の事を知っているのは間違いないだろう。
 けど、疑問なのは以前俺が乱入した演習。あの場所に何故ベンティがいなかったのかという事だ。
 地球で行われた演習であるにも関わらず、宇宙軍のトップのセプテムはいたのに、何故か地球の連合軍の司令官とも呼べるベンティの姿がなかった。
 その辺がどうしても疑問なんだよな。
 まぁ、どのみちその辺は俺が気にしてもしょうがない事だが。
 そうして挨拶が終わると、執務室のソファに座るように促される。
 ノベンタが執務机の方にいるので、ソファに座っているのは俺とセプテム、ベンティの3人のみとなる。
 そうして秘書か副官と思しき軍人が紅茶を置いて部屋から出て行くと、やがてセプテムが口を開く。

「アクセル、お前のおかげでトーラスという強力なMSを連合軍で入手する事が出来た。感謝している」

 ……セプテムが俺に感謝の言葉を述べた、だと?
 連合軍の面子を潰した俺は、当然ながら連合軍の強硬派とも呼ぶべき者達には嫌われている。
 俺がノベンタ直属という立場にいるので、真っ向から絡んできたりはしないが、それでも俺を見る目には不満の色が濃く出ていた。
 そしてセプテムはそんな強硬派の中でも中心人物というか、主導している立場の人間だ。
 つまり、セプテムはとてもではないが俺に良い感情を持っている訳ではなかったのだが……どうやら、トーラスの件でそれが多少なりとも変化したらしい。
 珍しい、と思っていたが、すぐに納得する。
 セプテムの権力基盤は連合宇宙軍。そしてトーラスは現時点では宇宙専用MS。
 つまり、セプテムにとってトーラスというのは非常にありがたい代物だったという事なのだろう。

「喜んで貰えて何よりだ。こっちも綾子の使う機体が得られたし、それを地球でも使えるようにする為の改修作業をして貰っているんだから、助かってるよ」

 実際問題、凛と綾子はFate世界……人型機動兵器なんて存在しない世界の出身だ。
 まぁ、Fate世界だと魔術的な意味でのパワードスーツっぽいのとかは普通にありそうだし、もしかしたら魔術的な意味での人型機動兵器とかあっても驚かないが。
 ともあれ、そんな世界の出身だから機体の改修作業なんて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ