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リリなのinボクらの太陽サーガ
ピースウォーカー・後
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 敵機の状態を確認する!』

ロックの攻撃中止命令が発せられてミーミル解放軍の一斉攻撃が一時的に止まり、最後の賭けであるオリジナル・なのは救出作戦が開始された。

『10』

合図を送ったなのはがすぐにディバインバスターを発射、サヘラントロプスを覆う煙を吹き飛ばしながら直撃させる。同時にマキナのバイクも発進、アクセル全開でサヘラントロプスの足元に走っていくが、なのはの砲撃が当たったはずのコクピットを見てマキナは眉をひそめる。

『9』

「シリンダーが割れていない!? コクピット部の装甲が閉じていたのか!」

「でもなのはの砲撃がトドメになって装甲が壊れたから、僕が直接シリンダーを壊せばまだ間に合う!」

背中越しにそう言い切ってくれたジャンゴに、マキナは「ならやって見せろ」と言わんばかりに進路方向上にある土台から崩れた聖王の石像と、その頭の先がサヘラントロプスのコクピットに向いているのを利用し、バイクで無理やりその上を走る。

『8』

とんでもないオフロード走行でバランスが危うくなるが、マキナは更にバイクからアンカーを射出、サヘラントロプスの肩部に引っ掛ける。そのまま石像の傾斜をジャンプ台代わりに使い、アンカーで引っ張って空中でも加速……傍から見ると彗星のようにサヘラントロプスのコクピットへ向かう。

『7』

「飛べ!」

マキナの言葉に返事を返す間もなく、ジャンゴは隕石じみた勢いのバイクから跳躍し、シリンダーへ一直線に光を纏った蹴り(ソルフレア)を放つ。

『6』

「ハァァァアアッ!!!」

パリィィィンッ!!

アンカーを外しながら何とか着地し、ドリフトで急転回したマキナは、ジャンゴがシリンダーを一撃で粉砕したのを音だけで判断する。ドバァっと外にあふれ出てきた刺激臭のする薬液などお構いなしに、ジャンゴはシリンダーの中に上半身を突っ込んでオリジナル・なのはと生命維持装置を繋げているコードを切断していく。

『5』

「あれ? オリジナル・なのはも左腕が無いのか……偶然かな?」

『4』

「……よし、解放できた! 今から飛び降りる!」

目的のオリジナル・なのはをしっかり抱えてジャンゴはコクピットからジャンプ、出来るだけ衝撃が伝わらないように丁寧に着地した。

『3』

「マキナ! 彼女を早く!」

「魔力構築……ッ!!」

ジャンゴがバイクに乗せたオリジナル・なのはの体内に、マキナはすぐさま魔力の手を入れて心臓マッサージを施す。そして落ちない様に彼女の右手を掴みながら、マキナはバイクのアクセルを強く踏む。

『2』

「ぐっ! わかっちゃいたけど、コントロールが難しい!」

「僕も急いで離脱しなきゃね! ダッシュダッシュダッシュ!!!
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