ピースウォーカー・後
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ければ、そのまま僕がソルフレアで破壊してオリジナル・なのはを引きずり出すよ」
「助け出した後は下で待っているマキナちゃんに渡して、魔力の手で心臓マッサージしながら離脱させるのね。それならギリギリ大丈夫そうだけど……ジャンゴさんは撤退が間に合うの?」
「確かにベクターコフィンには今、ポー子爵を封印している。棺桶バイクが使えないのに、どうやって逃げるつもりだ?」
「ん〜とりあえずトランスの力を利用して太陽魔法ダッシュの速度を上げて、限界まで早く走るつもりだけど……正直かなり厳しいかもしれない」
「それだったら私が飛行魔法でジャンゴさんを迎えに行くよ。砲撃を撃った後は私のやることが決まってないから、ジャンゴさんの離脱をサポートできる余裕は残ってるはず」
「どうやら作戦の内容が整ったみたいやな。……よ〜っし! まず作戦開始の合図と同時にこっちのなのはちゃんがシリンダーに砲撃、マキナちゃんがバイクでトランスしたジャンゴさんを運び、ジャンゴさんがコクピットに突撃、あっちのなのはちゃんを救出してマキナちゃんのバイクに乗せる。そこからは地上と空中に分かれて一目散に離脱って流れやね!」
「1秒も無駄にしないためにも息の合った連携が必要だ。仲間を信じて、自分を信じて、この作戦を成功させよう。……アギト。撤退する時、私は治療に意識を集中する必要があるから、アギトはバイクの操縦をサポートしてほしい。頼りにして良いかな、相棒?」
「ああ! 任せろ、姉御!」
互いにニヤリと笑い、力強くハイタッチするマキナとアギト。そこにある強い信頼関係に、はやてはあんなやり取りをいつか自分もしたいと羨ましく思った。
作戦開始に備えてマキナはレックスの収納領域からダークハウンドを取り出し、アギトを肩に乗せてエンジンをかけて待機。なのははロックと繋がってる通信機をそばに置き、砲撃の魔力をチャージ。そしてジャンゴは手を掲げ、叫ぶ。
「行くよ、おてんこさま!」
「うむ、了解だ!」
「「太陽ォー!!!!」」
煌々と光り輝く姿に変身した。その燃えるような姿から発せられる太陽の光は凄まじく、そばにいるだけで闇を吹き飛ばしそうな程であった。事実、彼の輝きは夕方になって弱まりつつあった太陽の光を一気に4段階ほど上げていた。そんな身体のジャンゴを後ろに乗せることになったマキナは、率直に言う。
「あっつ! 背中が焼けるように熱い!!」
「ごめんマキナ! 悪いけど、我慢して!」
熱したカイロを直接背中に貼り付けたような感覚から早く解放されたいマキナは、さっさと作戦を始めるようになのはに視線を送った。そしてチャージが完了したなのはは、通信機に向けて声を送る。
「ロック君! お願い!」
『全軍、攻撃中断!
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