ピースウォーカー・後
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のタイミングはそっちで決めるといい。ただ、それまでは攻撃を続行させてもらう』
交渉成立。たった10秒だが、されど10秒。ほんのわずかでも、なのはが救出時間を確保したことに、マキナは呆れながらも苦笑した。
「まったくもう……ロックの度量が広かったからこそ丸く収まったものの、他人の遺言、それも前皇のを交渉材料に使うとか、皇子相手に無礼過ぎでしょ……。普通なら投獄、最悪不敬罪で首を切られても文句は言えないよ?」
「あ、あはは……ごめん、つい……」
「はぁ……笑って許してやれるのはここまでだ。次から変な真似したら、話の最中だろうと説教するからね?」
「う! ぜ、善処します……」
「なんか不安になる返事だけど、ホント頼むよ……? ま、なのはのおかげで貴重な10秒をもらえたのも事実だから、そこは素直に称賛しよう」
「あ、ありがとう。でも私が言うのもなんだけど、たった10秒ぽっちで何とかできるの?」
「そこは作戦の内容を練り上げて、奇跡を為し遂げるしかない。さぁ、作戦会議だ!」
マキナが景気よく声を上げたのを皮切りに、意識のある者全員が作戦会議に身を乗り出して参加した。リンカーコアを封印されても、絶対兵士プログラムのように思考まで操作されてる訳ではない以上、最後の賭けに万全を期して挑むために、はやて達も頭の中を必死に回転させて作戦を構築していった。
「え〜まず、もらった10秒の間にやるべきことを順にまとめるで。最初はサヘラントロプスの傍まで移動、そこからコクピットに接近、シリンダーを破壊、なのはちゃんを解放、心臓マッサージしながら撤退……ってところやな」
「当然わかってると思うけど、時間が圧倒的に少ないから、どれか一つでも手こずった時点で作戦失敗になることは皆も納得してもらうぞ。二次被害で犠牲を出したら元も子もないからな」
「それじゃあ早速意見を出すけど、移動しながら攻撃、もしくは作戦開始と同時に私が砲撃してから別の誰かが接近した方が、時間のロスは少なくなるんじゃないかな?」
「高町の治療には私が行く必要があるけど、これまでの戦闘や治癒で残り魔力も少ないし、魔力の手は制御がシビアだから他の魔法を使う余裕はない。だから私はダークハウンド……自前のバイクで接近し、高町を確保したら治療と並行して即座に離脱する。ただ、悪いけど高町を乗せるとバイクの定員が満杯になるから、撤退時の協力はできそうにない」
「マキナが治療と搬送を担当するのは良いけどよ、シリンダーはちゃんと破壊できるのか? そっちのなのはを疑ってるわけじゃねぇが、アレ相当頑丈にできてるようだしな……」
「ヴィータの疑問は大丈夫。僕がおてんこさまと合身して直接コクピットに乗り込むから、なのはの砲撃でシリンダーが壊れていな
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