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リリなのinボクらの太陽サーガ
ピースウォーカー・前
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しみを与える……ならば一時の苦しみぐらい耐えてやるさ!」

『なるほど……どうやらお前は何も理解していなかったようだ』

残念そうに言うアルビオンを無視し、クロノは改めて指示を出そうとする。その時、突然エイミィが驚愕の声を上げる。

「え!? 嘘……!?」

「どうした、エイミィ?」

「私達とはやてちゃん達のSOPが……! SOPのリンカーコア封印機能が発動した! 誰もそんなことしてないのに、どうして!?」

エイミィの言葉に、誰もが絶句する。この状況でそれがどういう意味を示すのか、それははやてと繋いでる映像が表していた。

『な!? 急に飛行魔法が……バリアジャケットが維持できない!? バルディッシュ、再展開―――うわぁっ!!』

『そ、そんな! 治癒魔法も支援魔法も何一つ使えなくなったわ! まさかこれって……!』

『チクショォッ!! 動け! 動けよアイゼン!! こんな大事な時に動かなくなるんじゃねぇ!!』

『駄目だ、カートリッジのロードすら出来ない! デバイスの機能が完全にストップしている!』

『なんてことや……! 皆、直ちに安全な場所まで退避!!』

『木や物陰を利用して、被弾しないように下がれ! それまで俺が盾になる!』

『応援を呼ぶはずが逆に無力化されるとか、あまりにも馬鹿馬鹿しくて言葉も無いなぁ……。ジャミング装置も戦艦ごと壊れたようだし……しゃあない。八神達は下がってろ、私達だけでやる!!』

いきなり魔法が封印されたはやて達と、自分達だけで対応するしかなくなったマキナ達の阿鼻叫喚の状況が伝わってきた。その騒動で通信も途切れてしまい、この事態を引き起こしたアルビオンに、クロノは怒りに満ちた目を向けた。

『私は聖王教会の大司教であると同時に、管理局の少将でもある。お前達全員の無力化なぞ、ボタン一つで行える権限があるのだ』

「ふざけるな! 僕達どころか、今まさに戦っているはやて達を無力化してまで、核を発射させるつもりか!」

『言っておくが、これは私一人の意思ではなく最高評議会の決定だ。管理局に属する以上、お前達は命令に従う義務がある』

「最高評議会が……!? 馬鹿な! 下手すればこの一発をきっかけに、次元世界全てが滅びの道を進むかもしれないんだぞ!」

『いや、滅びはしない。確かに管理局だけならば、管理外世界の反乱は抑えきれないかもしれない。だが我々聖王教会が本腰を入れれば、その程度の脅威なぞ恐れるに足らんよ。お前達の懸念に意味は無い、次元世界の治安はすぐに取り戻せるのだ』

「そのためにどれだけの血が流れると思っている! どれだけ多くの悲劇が生まれると思っている!」

『必要な犠牲だ、世界の平和のためには受け入れるしかないのだよ。大体、魔力を抑え
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