暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
第三章 夢魔と半妖精に紡れる絆
虚像-フェイク-part1/誇りと愛の狭間で
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ます」
ヘンリーは主であるクロムウェルの命令に、頷いた。しかしそのとき、クロムウェルは頭上のつり橋を睨み付け出した。
「…待ちたまえ。どうやらねずみが割り込んでいたようだ」
次の瞬間だった。彼は懐から銃を取り出した。それも、ハルケギニア製の銃ではなかった。サイトたちがこの場にいれば、きっとその銃を見て、その銃が異星人が作るタイプのものだと瞬時に認識していただろう。その銃を頭上のつり橋を支えるロープに向けて、クロムウェルは発射した。
銃口から放たれたレーザーが、つり橋を支えるロープを焼ききってしまい、橋の上にいたモンモランシーとギーシュの二人が落ちてしまった。
「きゃあああああ!!」「うわああああああああ!!!」
二人は悲鳴を上げながら、何メートルも上空から落ちてしまう。落下のせいで二人ともパニックを起こしており、空を飛ぶ魔法の詠唱の余裕さえもなかった。
が、しかし…二人は詠唱していなかったというのに、体が浮遊する感覚を覚えた。目を開けると、確かに自分たちは浮いている。二人はゆっくりと地上へと降ろされた。
「む…?」
目を細めるクロムウェル。今の魔法はヘンリーではなかった。詠唱していなかったし、杖も握っていない。とすると…。
「ったく、何の騒ぎ?」
その答えを自らの身をもって示すように、森の方から姿を見せた人物がいた。
「あなたは…!」
ギーシュとモンモランシーは、現れた人物を見て目を見開いた。
魔法学院で学院長オスマンの司書だった女性、そして盗賊フーケとして名を馳せた女、マチルダだった。彼女だけじゃない、空賊のクルーが数名ほど、彼女と共に集まってきていた。
「どうした、なにか魔物でも出てきたか?」
そう言ってさらにやってきたのは、三兄弟船長の一人であるガルだった。
なぜ船長自ら飛び出てきたのかと思うが、彼ら炎の空賊は船長も自ら戦場に出る気骨の持ち主だったのである。
「ヘンリー、あんたがいつまでも戻ってこないから心配してみたら…一体どういうこと?後ろの男…一体何者?」
「それは…」
マチルダが疑惑の眼差しをヘンリーに向け、ヘンリーは言葉を詰まらせる。なぜか以前に会ったことのある魔法学院の生徒二人も混ざっているのも気になったがこの際どうでも良かった。
まずい、今の彼女は自分を不振に思っている。
「む…貴様、クロムウェルか!」
「な!?」
ガル船長がクロムウェルの顔を見た瞬間、彼が誰なのかを瞬時に言い当てる。それを聞いてマチルダも、そしてギーシュとモンモランシーも目を見開いた。
「あぁ、姐さん。ガルの旦那の言うとおりだ。俺様も見たことがある。レコンキスタを陰で操ってる、あのシェフィールドとかいう女ともつるんでやがったのを見たことがある」
さらにマチルダが、他に持ち主にできそうな奴がいないので腰にくくりつけていた地
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