615部分:第八十八話 四騎士その五
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第八十八話 四騎士その五
「ルキフグスもいますね」
最後にムウが呟いた。
「八大公達もまた」
「ならば尚更だ、行かねばならん」
アイオリアはまた前に出た。その遺跡の中で。
「そして四闘神の復活を阻止するのだ」
「それは言うまでもありません」
ムウが応えて言う。
「では」
「さて、八大公の奴等が出て来たらな」
デスマスクは悠然と笑って言葉を出す。
「一気に叩き潰してやるか」
「その通りだ」
アルデバランも言う。
「モロクは俺が倒す」
「よし、それではだ」
シュラが最初にそのアーレスの神殿に足を進めた。狂闘士達のその禍々しい小宇宙を感じ取りそこにあることが既にわかっていたからである。
「行かせてもらう」
「そうですね。では聖衣はです」
アフロディーテも言う。
「行きましょう」
「それでは」
「行くか」
カミュとミロも言う。こうして彼等はアーレスの神殿に向かう。そうしてであった。
神殿は壮厳な趣であった。大理石の柱が縦にも横にも並んでいる。天井は消え去ってしまっている。白い床にはひび割れも見られる。それを見るとこの神殿が遺跡になってしまっているのがわかる。黄金聖闘士達は聖衣とマントを身に着けてそこにいた。
「これより中に入る」
アイオロスが話す。
「アーレスの神殿の中にだ」
「そうだな。行くとしよう」
サガも言う。そうしてであった。
彼等が神殿の跡の中に足を踏み入れる。その奥にであった。
奥の祭壇の場所が割れていた。そしてそこに巨大な穴が開いていた。そこに階段がありそこから下に行けるようになっているのであった。
「ここからだな」
「地下にだ」
またアイオロスとサガが言う。彼等が先頭に立ち他の黄金聖闘士達はその後ろにいる。そうしてそのうえで進もうとしているのだった。
「この階段の先に進もう」
「行くぞ」
「四闘神の復活を阻止しなければな」
アルデバランはその黒い穴とその中に見える階段を見ていた。その地下へと続く階段をだ。見ながらそのうえで言葉を出すのだった。
「だからこそ」
「先に進むぜ」
デスマスクも顔は笑っていたが目には緊張があった。彼にはないことだった。
「あの連中が出て来ても潰してやるぜ」
「神が出てもですか」
「ああ、そうさ」
こうムウに返すのである。
「絶対に倒してやるぜ」
「わかりました。復活を許しても倒せばいいですね」
「そういうことですね」
アフロディーテはデスマスクのその言葉に賛同した。
「四闘神が復活しても倒せばいいだけです」
「同時に八大公も倒す」
カミュはそのアフロディーテに続いた。
「そうなればトラキアに残るのはエリスだけ。全力で倒す」
「例え何があろうともだ」
シュラも言葉が鋭く
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